「李登輝秘録」第2部 日本統治下に生まれて(1) 22歳まで「日本人だった」

4月3日から14日にかけ、第1部として10回連載の「李登輝秘録」(執筆:河崎眞澄・論説委員)の第2部「日本統治下に生まれて」が昨日(4月25日)から始まりました。

 第2部も1部開始と同様になんと1面トップの扱いで、驚かされました。かつては連載小説が1面に載るのは珍しいことではなく、読者は毎朝、一面下段に載る連載を楽しみにしていたものでした。

 しかし、連載が1面のトップ記事として掲載されるのは異例で、2部の開始も1面トップというのはさらに異例の扱いです。

 本日の第2部2回目の「日本統治下に生まれて(2) 世界史教師の道を阻まれ」も1面掲載でしたが、さすがに紙面の左でした。

 節目の第2部開始ですので、昨日の連載「日本統治下に生まれて(1) 22歳まで『日本人だった』 明治政府は教育から始めた」を下記にご紹介します。日本統治時代の教育がテーマで、李登輝元総統が日本式の教育を受けて育った人間形成の軌跡を描くそうです。蔡焜燦先生も連載初登場です。

—————————————————————————————–「李登輝秘録」(12) 第2部 日本統治下に生まれて(1) 22歳まで「日本人だった」 明治政府、教育から始めた【産経新聞:2019年4月25日】https://special.sankei.com/a/international/article/20190425/0001.html

 明治後半から大正を経て第二次世界大戦が終結した昭和20(1945)年までの50年間、台湾は日本の統治下にあった。李登輝(り・とうき)は、台湾社会の構造や人々の生活様式が日本化されつつあった大正12(1923)年に生まれた。旧制の台北高等学校から京都帝国大学(現・京大)に進み、日本式の教育を受けた。戦後の台湾で総統に上りつめた李の、日本統治時代を通じた人間形成の軌跡をたどる。(敬称略)

「22歳まで日本人だったんだ。ここまでね」

 李は満面の笑みを浮かべながら、右の手のひらを水平にして、首まで持ち上げてこう話した。

 李の両親の家系は、何世代も前の祖先が中国大陸から台湾に渡ってきており、李に「日本と血のつながり」があるわけではない。それでも「私たちの世代の台湾人は純粋な日本精神がある」と言ってはばからないのは、もっぱら教育を指してのことだろう。

 日本の統治が始まった1895(明治28)年、台湾人子弟向け日本語学校「芝山厳(しざんがん)学堂」が台北で開校した。その3年後には「台湾公学校(こうがっこう)令」が公布され、台湾全土に初等教育が広がっていく。李は、「明治政府は植民地経営をまず、教育から始めた」と話し、植民地を世界に広げていた欧米諸国との違いを指摘した。

 「台湾史小事典」(中国書店)によると、家庭内で台湾語など地元の言葉を使う子弟向けの公学校は、1941年の段階で台湾全土に820校を数え、「あいうえお」から日本語を教えた。李は警察幹部だった父親の転勤で公学校時代に4回も転校したというが、学校がない地域はなかった。

 両親が日本の教育を受けて、家庭でも日本語を使う台湾人の子弟や、内地(日本本土)出身など日本人の子供が通った小学校は、同時期に150校あった。

 司馬遼太郎著「街道をゆく四十『台湾紀行』」(朝日新聞社)に司馬の案内役として登場し、李とも交友が深かった蔡焜燦(さい・こんさん)(1927〜2017年)は、自身の母校である台中の「清水(きよみず)公学校(現・清水国民小学)」を2015年に訪れ、当時を振り返った。

「昭和10(1935)年当時、内地にも少なかった『視聴覚教育』が清水公学校にはあったんだ」

 蔡は講堂の建物を案内しながら、「ここで映画を見せてくれたり、内地から招いた琵琶法師の生の演奏を聴かせてくれたりした」と思い出話に花を咲かせた。

 レコードで音楽やラジオドラマなどを校内放送したという教室の建物も、当時のまま使われている。

 童謡や浪花節、軍歌など公学校時代に習ったという歌や日本神話を蔡は晩年もほとんどそらんじていた。「目と耳で学習できた日本の教育のおかげ。世界観が広がったんだよ」と笑う。

 蔡は「台湾人を差別した日本人もいたにはいたが、台湾人の子供にも熱心で優しく接した日本人の教師の存在は忘れない」という。

 台湾での日本語による教育の普及は、統治する側の日本に「植民地政策を貫徹させるため」との狙いがあったことは、李も蔡も理解している。

 それでも李は、「数学や物理、歴史、哲学など、新しい知識を(日本語を通じて)吸収することができた」と考えている。

 日本統治以前の台湾で教育といえば、富裕層の子弟が私塾に通って中国古典を学ぶか海外に出る以外、ほとんど方法がなかった。

 公学校のころ、李は小学館の「児童百科事典」を繰り返し読み、淡水中学校に進んだころには古事記、源氏物語、徒然草なども読破し、最難関の旧制台北高校の受験を目指していた。

[RelationPost]

【日本李登輝友の会:取扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

*ご案内の詳細は本会ホームページをご覧ください。

● 台湾フルーツビール・台湾ビールお申し込みフォーム
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/rfdavoadkuze

*台湾ビール(缶)は在庫が少なく、お申し込みの受付は卸元に在庫を確認してからご連絡しますの
 で、お振り込みは確認後にお願いします。【2016年12月8日】

● 美味しい台湾産食品お申し込みフォーム【常時受付】
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/nbd1foecagex

*本会でご案内してきた台湾の高級調味料XO醤は、このほど台湾メーカーの都合により日本へ出
 荷できなくなったことが判明しました。今後も入荷できない状況となりましたのでご案内を取り
 止めます。ご了承のほどお願いします。(2019年4月16日)

● 2019年:ドラゴンライチ、黒葉ライチお申し込みフォーム *new
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/96xzbtxzdhkn

● 2019年:特選台湾産アップルマンゴーお申し込みフォーム *new
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/j1nloiu8pdbz

● 台湾土産の定番パイナップルケーキとマンゴーケーキのお申し込み【常時受付】
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/nbd1foecagex
 *詳細は本会HP ⇒ http://www.ritouki.jp/index.php/info/2018pineapplecake/

*沖縄県や伊豆諸島を含む一部離島への送料は、宅配便の都合により、恐縮ですが1件につき
 1,000円(税込)を別途ご負担いただきます。【2014年11月14日】

*パイナップルケーキ・マンゴーケーキを同一先へ一緒にお届けの場合、送料は10箱まで600円。

・奇美食品の「鳳梨酥」「芒果酥」 2,900円+送料600円(共に税込、常温便)
 [同一先へお届けの場合、10箱まで600円]

・最高級珍味「台湾産天然カラスミ」 4,160円+送料700円(共に税込、冷蔵便)
 [同一先へお届けの場合、10枚まで700円]

● 書籍お申し込みフォーム
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/uzypfmwvv2px

・浅野和生編著『日台関係を繋いだ台湾の人びと(1)・(2)』*new
・劉嘉雨著『僕たちが零戦をつくった─台湾少年工の手記』 *在庫僅少
・渡辺利夫著『決定版・脱亜論─今こそ明治維新のリアリズムに学べ』
・呉密察(故宮博物院長)監修『台湾史小事典』(第三版)  *在庫僅少
・王育徳著『台湾─苦悶するその歴史』(英訳版) *在庫僅少
・浅野和生編著『1895-1945 日本統治下の台湾
・王明理著『詩集・故郷のひまわり』
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』 *在庫僅少
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』 *在庫僅少
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点
・李筱峰著・蕭錦文訳『二二八事件の真相』

● 台湾・友愛グループ『友愛』お申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/hevw09gfk1vr

*第1号〜第15号(最新刊)まですべてそろいました。【2017年6月8日】

● 映画DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/0uhrwefal5za

・『海の彼方』
・『台湾萬歳』
・『湾生回家』
・『KANO 1931海の向こうの甲子園』*在庫僅少
・『台湾アイデンティティー
・『台湾アイデンティティー』+『台湾人生』ツインパック
・『セデック・バレ』(豪華版)
・『セデック・バレ』(通常版)
・『台湾人生

● 講演会DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/fmj997u85wa3

・2018年 李登輝元総統沖縄ご訪問(2018年6月23日・24日)*new
・2014年 李登輝元総統ご来日(2014年9月19日〜25日)
・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)


◆日本李登輝友の会「入会のご案内」

・入会案内:http://www.ritouki.jp/index.php/guidance/
・入会申し込みフォーム:https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/4pew5sg3br46


◆メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会の活動情報
とともに配信する、日本李登輝友の会の公式メルマガ。

●発 行:
日本李登輝友の会(渡辺利夫会長)
〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
E-mail:info@ritouki.jp
ホームページ:http://www.ritouki.jp/
Facebook:http://goo.gl/qQUX1
 Twitter:https://twitter.com/jritouki

●事務局:
午前10時〜午後6時(土・日・祝日は休み)

●振込先:

銀行口座
みずほ銀行 本郷支店 普通 2750564
日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬
(ニホンリトウキトモノカイ ジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

郵便振替口座
加入者名:日本李登輝友の会(ニホンリトウキトモノカイ)
口座番号:00110−4−609117

郵便貯金口座
記号−番号:10180−95214171
加入者名:日本李登輝友の会(ニホンリトウキトモノカイ)

ゆうちょ銀行
加入者名:日本李登輝友の会 (ニホンリトウキトモノカイ)
店名:〇一八 店番:018 普通預金:9521417
*他の銀行やインターネットからのお振り込みもできます。


タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,