_講演内容 2_
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(2)国家主権の危機
 馬政権による予想外の中国との接近に戸惑いと不安が、デモとして表れた。 マスコミで言われる台湾世論は、中国世論と
みなしてよい。 台湾のマスコミは中国資本が入り、中国に支配されている。 そのようなマスメディアとは別に、現在190ほ
どの地下放送があるが、これらは、名誉毀損などで裁判に掛けられ、来年までには全滅する可能性がある。
 馬政権は、中国を思うようにしようと思っているが、それはできない。 イケメンで総統になっただけで力量もなく、中国の操り
人形にしかならない。 馬政権になって敏感に反応したのは中国軍部。 彼らは「台湾は我々のもの」と認識している。 だから
台湾へも向けられた1400発のミサイルも空母を持つのも「台湾を防衛する」という考えになる。 
 周辺から、また米国を通じて、中国が、安保の面でも台湾を包囲してきている状況にある。 

(3)保守化の危機
 国民党の時代に戻りつつある。ヒトラーの時代になりつつある。 
李登輝・陳水偏の時代に台湾人意識が培われてきたが、台湾の選挙
での票はお金で買うもの。 国民党は世界で一番金を持っている政党
であり、その元は旧台湾総督府の資産。
国民党は、金があるだけでイデオロギーも政策も持たない。
馬政権になって、尖閣問題が浮上した。 遊漁船が尖閣に上陸を目指
したが、それは、中国と認識が同じである。 あれは遊漁船ではない。
遊漁船は、国内法で領海から外へ出てはならないことになっている。
領海法違反に対しては、保険料も支払わないと言っている。 それで
日本が、これを沈めたからといっても国際法上当然の権利行使であり
謝罪したり、賠償金を払うことなどしてはならなかった。
世界の笑いものになるだけである。

日本に対し
 日本の外交、こと対中国外交をみていると、中国が怒るかどうか決めていることが覗える。福田前首相の「人の嫌がること
はしない」が、それを象徴している。 相手の嫌がることこそやるべきだ。 それが外交である。 日本は、アジアのどの国から
みても強くならなくてはならない。 普通の国でよいのなら、何故、安保理に入ろうとするのか。 矛盾している。 強い日本で
なけ嘘である。 明治維新を見てもそうである。 文明史的発想から、日本は変わっていかなくてはならない。
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