_質疑応答・塚本先生挨拶_
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Q:今回の米国大統領選の影響について

A:経済危機に直面しているといえども、圧倒的な軍事力、
情報収集力、技術力などで圧倒的な国力を依然持ち続け
ている。 個人的には、マケインに勝ってもらいたいと思っ
たが、そうはならなかった。 大統領が代わったからといっ
て大きな変化はないであろう。

Q:黄先生の見方として、今後の馬政権の動きについて
A: 4年後、次の総選挙で馬英九に勝てる人物はいるのだろうか。 今のところいない。 
国民党は、どうなっていくのか。 実は、馬英九は主流ではない。 馬英九はお金がない。 力をつけていくにはお金を作らねば
ならない。 お金を持ち力をつけてくるには、2012年の再選が必要。 2012年で為替が低いようなら難しい。 馬英九はイケメ
ンだから、女性票をとって当選した。 国民党は中国の操り人形であつことには変わらないが、馬英九とは違う人物を選ぶであろ
う。 台湾の「親北ノムヒョン」になる、いや、そこまで行かないでかもしれない。

Q: 中国資本はいわば「紐付き」であるが、紐が付いていない中国資本はどうしているのか

A: 中国は非常に多くの外貨残高を持っているが、政府がその残高を世界戦略に利用できるかというと、一部しか出来ないよ
うに思う。 政府ではどうにもならない資本も入っている。 中国は二桁の成長がないと雇用が賄えない。 1パーセントの成長
で100万人の雇用になる。 また、中国は対外依存率が高い。 つまり、外側の影響を受けやすい。 アメリカが駄目になれば
中国も駄目になる。 つまり、世界が駄目になれば、中国も駄目になる。

塚本三郎先生の挨拶
 当会支部最高顧問の塚本三郎元民社党委員長による挨拶。
本来なら講演前に行なわれるものであるが、今回、塚本先生は、あるお寺にて「法華経」に
ついての講演依頼があり、はじめからの参加が出来なかった。 お寺で法華経の講談依頼
があったというののは、いかにも塚本先生らしい。
 塚本先生は、時の田中内閣で日中国交正常化により、日本の国会議員が皆、中国へ向
いている頃に、反共の党として台湾へ向かった。共産主義を目の当たりにした蒋経国と会
い李登輝氏とも会った。 その後、北京より招待があった。三度目に外務省より三顧の礼
がある。といわれ、1985年、北京へ行った。 時の実力者、ケ小平は京都大学の光華寮
を台湾から返して欲しいと中曽根総理他が返すといって返ってこないことに中国の面子を掛
けいることに「日本には日本のルールがある」と怒鳴りつけた(中略)。ケ小平、さすが立派
であった。 その違いを言ってくれたことに礼を述べた。(中略)
―外交と防衛での政争は水際まで― 田母神論文は政府が間違い。皆も堂々と述べてい
ただきたい。―拍手万雷―

感想

これをまとめたものとして、今回は正直、手こずった。 黄先生は、やはり大学の先生である。 今回の講演内容を理解するには、
台湾ならでは、そして中国の経済構造に対する知識が必要だ。そして、文化的史観を理解することも大切である。 6時間講演
とは、そういうことであろう。 懇親会の席で消化不良の参会者に、話し足りない黄先生が、「講演会で左翼も呼んで盛り上げよう」
とハッパを掛けられたのが印象的だった。
                                                   記:渡辺裕一
                                                                   講演会TOPへ→