『日中友好侵略史』の迫力と筆力  江畑 哲男(全日本川柳協会副理事長)

【江畑哲男熱血川柳ブログ:2023年2月17日】https://ameblo.jp/tetsu-0271-netsu-1353/entry-12789674977.html?frm_src=favoritemail

『日中友好侵略史』(門田隆将、産経新聞出版)

実名のノンフィクションというのは、えも言われぬ迫力があるものだ。しかも、テーマはチャイナの対日工作の歴史と来ている。さらには、筆者は門田隆将氏だ。そのペンの力はもう折り紙付きである!

冒頭門田氏は、安倍晋三元総理の遭難に触れる。筆者は強調する。

《しかし、たしかなのは、安倍晋三元総理は、覇権国家・中国にとって「最大の難敵」だったという事実である。…… 防衛省や自衛隊の幹部と情報交換していると「安倍さんほど“本気の危機感”を持っていた政治家はいなかった」という話が返ってくる。そして「自由主義圏の首脳たちの認識を変え、大戦略まで変えてしまった政治家こそ安倍さんだ」と。まさに中国が安倍さんを嫌がった理由がそこにあった。》(p2)

その門田氏の渾身の最新刊がコレ。

門田氏のペンは、安倍晋三が闘った「日本の現実」を抉る。「自民党の8割が親中派」という驚くべき日本政界の現実を、70年前にさかのぼって調べ上げている。恐ろしいまでの対日工作の積み重ね。それを追う門田氏のペンの、すさまじいまでの迫力・筆力。

 ランの花と松村謙三、女流作家・有吉佐和子の果たした役割、創価学会・公明党、日本の権力闘争、贖罪意識、巨大市場……あらゆるルート、あらゆる手法を用いた「友好」という名の「侵略」をこの本は明らかにしている。

いやはや、本著を読まずして、中国を語ることは出来まい。

参考までに、目次だけでも掲げておこう。本著の凄さの一端を感じて貰うために。

【目次】

第1章 始まった「対日工作」第2章 自民党工作のスタート第3章 公明・創価学会への中国工作第4章 権力抗争はこうして始まった第5章 世界の流れが変わった第6章 もう一人のキーマン第7章 「中国」巡って政界大動乱第8章 日華断交は可能なのか第9章 「椎名特使」をめぐる攻防第10章 台北の怒りと混乱第11章 “丸裸”だった日本第12章 始まった「日中友好絶対主義」第13章 世界を驚愕させた人権弾圧第14章 変貌する中国第15章 ハニートラップの凄まじさ第16章 「破壊者」登場の悲劇第17章 不可避だった“米中激突”第18章 友好五十年は偽りだったのか

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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