本誌前号で、11月2日に大分県玖珠町(くすまち)と台湾の彰化市が「友好交流協定」を締結したことをお伝えしたばかりですが、なんと同じ11月2日に、同じ九州の長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)と台中市和平区が「友好関係を促進する意向書」を締結したそうです。
玖珠町と彰化市の都市間提携には陳銘俊・台北駐福岡弁事処長がかかわっており、東彼杵町と台中市和平区の提携でも「陳処長が両自治体の間を取り持った」とのこと。東彼杵町は「そのぎ茶」が全国茶品評会で4年連続日本一という偉業を達成しているお茶所で、片や台中市和平区も「梨山茶」が特産とのことで、お茶が提携のきっかけになったそうです。
オンラインで行われた調印式には陳処長も立ち合い、岡田伊一郎(おかだ・いいちろう)町長と呉万福・和平区長が署名したそうです。
これも本誌前号で紹介したように、今年は7月11日に千葉県銚子市と桃園市が「友好交流協定」を結んで以来、玖珠町と彰化市の「友好交流協定」の締結は8件目で、コロナ禍前の2014年と2015年が8件の提携でしたので、日台の都市間提携はコロナ禍前のレベルに戻り、東彼杵町と台中市和平区の都市間提携で9件目となっています。
また、今回の提携は、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」提携から112件目(本会調査)となります。
心からお祝い申し上げ、下記に中央通信社の記事を紹介します。
—————————————————————————————–お茶が縁に 台中市和平区と長崎県東彼杵町が友好提携【中央通信社:2022年11月3日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202211030006
(台北中央社)中部・台中市和平区は2日、長崎県東彼杵町と友好関係を促進する意向書を締結した。オンラインで調印式が行われ、呉万福区長と岡田伊一郎町長が書類に署名した。
台北駐福岡経済文化弁事処(総領事館に相当)の陳銘俊処長(総領事に相当)も式典に出席した。同処によれば、陳処長が両自治体の間を取り持った。和平区は「梨山茶」、東彼杵町は「そのぎ茶」をそれぞれ特産とし、これが提携のきっかけになったという。
陳処長は、台湾と日本の関係が良好であることに触れ、自治体間の友好交流にも広がっていると喜び、今後の関係深化に期待を寄せた。
呉区長は、和平区と東彼杵町には多くの共通点があるとし、中でもお茶が最大の共通点だと言及。双方の茶文化の特色を通じ、国際交流を深めることで、同区の国際舞台での活躍にもつなげられればと語った。
同処は今後、両自治体の関係者の相互訪問を支援していく姿勢を示した。
(編集:楊千慧)
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