【台湾の声:2022年2月28日】
いつも台湾に関心を寄せて下さり、私共の活動をご支援下さいまして有難うございます。
本日は1947年に発生した2・28事件から75年目を迎えます。毎年、私どもは2・28事件の教訓を忘れないために、そして、多くの人に台湾についてより深く知っていただくために、「2.28時局講演会」を開催してきました。しかし、2020年から新型コロナウイルス感染予防の為に開催を見送って参りました。本年もオミクロン株の感染拡大の状況を鑑みて、延期のやむなきに至りました。
今のところ、感染状況が落ち着いてくることを前提に、4月24日(日)に開催する計画を立てています。最終的な決定を3月末までにする予定で、また改めて皆様にお知らせいたします。
会合の内容ですが、今回は形を変えて、2020年7月に亡くなられた我々の同志、宗像隆幸(むなかた・たかゆき)さんを偲ぶ会を開きたいと考えています。
宗像隆幸さんは25歳の時に〈台湾青年社〉に加盟し、2020年に亡くなるまで常に台湾独立運動の第一線で活動した方でした。日本人でありながら、一生をかけて台湾の為に尽力して下さった宗像さんを偲び、その功績を語り合いたいと思います。
当日は宗像夫人瑞江さん、同じ下宿にいたという縁で宗像さんを「台湾青年社」に誘った許世楷氏(のちの津田塾大学教授・駐日台湾大使)や共に荒波を乗り越えてきた金美齢氏、交友の深かった藤井厳喜氏等から思い出やエピソードを話していただきます。
宗像さんを偲ぶことで、日本における台湾独立運動の62年間の活動の歴史も振り返ることにもなると思います。
偲ぶ会には宗像さんをご存じない方でも誰でも参加できます。
「宗像隆幸氏を偲ぶ会」
・日 時:2022年4月24日(予定)2時〜
・場 所:アルカディア市ヶ谷(私学会館) 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-6685-0541 【交通】市ケ谷駅から徒歩約2分
・参加費:無料
・申し込み要領:開催が決定した時点で改めてお知らせいたします。
・故宗像隆幸(むなかた・たかゆき)氏プロフィール 1936年(昭和11年)9月9日、鹿児島県生まれ。明治大学経営学部卒。出版社「自由社」勤務のときの1961年夏、許 世楷氏に誘われ台湾青年社に参加、1961年8月号から月刊化した『台湾青年』の編集に従事。1985年から停刊する 2002年6月まで同誌編集長を務める。1970年1月、台北市で軟禁されていた彭明敏・台湾大学教授を秘密裡に脱出さ せてスウェーデンに亡命させる。1970年、アムネスティー・インターナショナル日本支部立ち上げに尽力。2020年 7月6日、逝去。享年84。 台湾独立建国聯盟日本本部中央委員、顧問、アムネスティー・インターナショナル日本支部理事、台湾人元日本兵 の補償問題を考える会幹事、台湾安保協会幹事、日本李登輝友の会理事などを歴任。 著書に『ロシア革命の神話』(自由社、1987年)『新しい台湾─独立への歴史と未来図』(王育徳と共著)(弘文 堂、1990年)『台湾独立運動私記』(文藝春秋、1996年)『存亡の危機に瀕した台湾』(自由社、2006年)『台湾 建国─台湾人と共に歩いた47年』(まどか出版、2008年)『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』(自由社、2013 年)など。
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