李登輝元総統が亡くなられて2日目の8月1日、林建良氏が主宰する「台湾の声」に、札幌市在住の海原創氏から下記の提案が掲載されました。
そこで林建良氏は「8月1日、李登輝総統の功績を称えるため桃園国際空港を李登輝空港に名称を変更するよう意見する署名活動をスタートした。署名運動には趙中正全日本台湾連合会会長、王紹英在日台湾同郷会会長、王明理台湾独立建国連盟日本本部委員長、林建良「台湾の声」編集長が連盟で声明を発表し、金美齢元総統府国策顧問、ジャーナリストの櫻井よしこ氏、作家の門田隆将氏、日本近現代史家の田中秀雄氏らが賛同した」と、8月1日付の「自由時報」は伝えています。
中央通信社も報じていますので、下記に紹介します。
なお、海原創氏は、全国高等学校野球選手権大会が記念すべき100回大会を迎えようとしていた2018年に向け、戦前の全国中等学校優勝野球大会に出場した台湾の嘉義農林などを招いて開催したらどうかと提案された方です。
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いつも新しい情報をいただき感謝します。
この度、李登輝先生のご逝去に心からご冥福をお祈り致します。
先生の遺された偉業を讃えこれを末永く記憶に残すため、ここに一つのご提言を致します。
世界各地ではその国や市の国際空港に歴史的人物や偉業を成し遂げた政治家などの名を冠することがあります。私の知る限りで有名なのはニューヨークのジョンFケネディ空港やインドネシア、ジャカルタのスカルノ・ハッタ空港、ホノルルのダニエル・イノウエ空港などです。
そこでこの機会に台湾の桃園か松山空港にもぜひ「李登輝国際空港」と名づけて世界の人々と一緒に故人の偉業を偲ぶことができればどれほど素晴らしいことかと思います。
つきましては、これを実現するために台湾の政府、民間に呼びかけ大きなキャンペーンを展開して下さい。特に台湾のメディアを代表する貴会におかれましては、ぜひ指導的運動を果たされますようお願い申し上げます。
—————————————————————————————–李登輝元総統追悼:桃園空港を「李登輝空港」に 在日台湾人団体が要望 功績たたえ【中央通信社:2020年8月3日】
(東京中央社)台湾の民主化に大きく貢献した李登輝元総統の功績をたたえようと、在日台湾人でつくる団体のトップら4人が1日、台湾北部の空の玄関口、桃園国際空港を「李登輝国際空港」に名称変更することを政府に要望する声明文を連名で発表した。
声明では、「世界各地でその国や市の国際空港に歴史的人物や偉業を成し遂げた政治家などの名を冠することがある」と指摘。例としてニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港やジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港などを挙げた。
声明には「全日本台湾連合会」の趙中正会長、「在日台湾同郷会」の王紹英会長、「台湾独立建国聯盟日本本部」の王明理委員長、メールマガジン「台湾の声」の林建良編集長が名を連ねた。総統府元国策顧問の金美齢氏やジャーナリストの櫻井よしこ氏らがこれに賛同した。
林氏は、李氏の死去後、日本各界から哀悼のメッセージが寄せられ、その中に台湾の桃園空港または松山空港を「李登輝国際空港」に改称することを提案する意見があったと説明。この提案内容について在日台湾人団体の支持が得られたため、声明を発表したと明らかにした。
(楊明珠/編集:荘麗玲)
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