貴社が発行した3月10日朝刊第3面における「コロナ不況 負の連鎖」の報道に使用された地図の台湾と中国が「同じく橙色」に塗られた「誤報」に多くの抗議が貴社に寄せられたと思われます。
それに対して貴社の説明は「オレンジの台湾と赤の中国で区別している」でした。
しかし、このような光連続スペクトラムの肉眼での区別は極めて困難です。ほんとんどの在日台湾人と日本の友人がその区別はできず、貴社の説明をすんなり納得した者は一人としていませんでした。
貴社は中国の理不尽な圧力に屈せず、公正な報道ができる数少ない日本の新聞社として多くの台湾人に信頼されてきました。残念ながら、今回の「台湾中国地図橙色の誤報」は台湾を誤魔化し、中国の歓心を買うような小賢しい手口だと思われかねません。
われわれは貴社が中国に忖度したり、阿諛迎合したり、中国の覇権的主張に加担したりするようなことはないと思っています。
貴社の説明を伺って、貴社は「台湾と中国は別々であり、キッチと区別すべきものである」の認識を持っていることは良くわかしました。従ってこのような誤解をいち早く解いて欲しいと望んでいます。
釈迦に説法になりますが、「中国は真っ赤の鮮血に満ちた大地」に対抗するように「台湾は緑に輝く平和な山河」とわれわれは使っています。ぜひ、「赤の中国」とはっきりと区別できるように「緑の台湾」を使っていただければ幸いです。
誤解されている「オレンジの台湾」から分かりやすい「緑の台湾」に訂正していただけますよう重ねてお願いいたします。
2020年3月12日 在日台湾同郷会会長 王 紹英
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