長崎大学は福島第一原発事故における医療支援で実績があり、三軍総医院は台湾における原子力災害医療の中心的役割を担っているそうで、今後は「原子力災害医療の若手の医師や看護師の育成に向け、国際的連携の強化を目的に、長崎大学と三軍総医院は医師や看護師を互いに派遣しあったり、来年3月に、福島県にある長崎大学の拠点で台湾の医師を招いて合同研修を行ったりする予定」と報じられています。
原子力災害はいつ起こるか分かりません。このような普段からの備えと原発を稼働させている近隣の国々とのネットワークづくりが重要なようです。心から祝意を表し、下記にNHKのニュース(動画)をご紹介します。
ちなみに、長崎大学のホームページによりますと、台湾の大学では淡江大学(2004年)、国立政治大学(2009年)、国立台湾大学(2010年)の3校と学術交流協定を結んでいるそうです。
—————————————————————————————–長崎大 台湾の病院と学術交流へ【NHK NEW WEB:2019年11月6日】動画:https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191106/5030005914.html
長崎大学は、原発事故の際の被ばく医療などに携わるアジアでの人材育成に力を入れようと、台湾の病院と学術交流の協定を結ぶことになり、6日、調印式が行われました。
長崎大学と協定を結んだのは、台湾の軍所属の病院で、被ばく医療など原子力災害医療の中核を担う三軍総医院です。
6日の調印式では、長崎大学の河野茂学長と三軍総医院の蔡建松院長が調印を行い、書面を交わしました。
この中で、蔡院長は「長崎大学のような原子力災害医療の研究が進んでいる大学と、協定を結ぶことができたのはとてもうれしい。研究や医師の交流を積極的に行い、人材の育成につなげたい」と述べました。
今回の協定は、原子力災害医療の若手の医師や看護師の育成に向け、国際的連携の強化を目的に、長崎大学と三軍総医院は医師や看護師を互いに派遣しあったり、来年3月に、福島県にある長崎大学の拠点で台湾の医師を招いて合同研修を行ったりする予定です。
長崎大学が原子力災害医療の分野で、海外の病院と協定を結ぶのは3例目です。
長崎大学の河野学長は「これまでに培ったノウハウを台湾に広め、互いの交流を深めて原子力災害医療の発展につなげていきたい」と話していました。