ちなみに、新竹市立動物園は日本統治時代の1936年に開園したこともあり、日本との縁は深く、園内には日本から贈られた河津桜が数十本植えてある。隣接する新竹公園にも河津桜が咲き誇り、毎年2月に「桜祭り」を開催するほどになっていて、桜の時期には「花の都」として名を馳せつつある新竹市を多くの人々が訪れている。
日台の動物園交流は本会の調査によればこれまで3件あり、2013年10月31日に札幌市の丸山動物園と台北市立動物園が「友好園」提携を結んだことを嚆矢に、2016年10月21日によこはま動物園ズーラシアと台北市立動物園が「野生生物保全等に関する協力覚書」を締結。また同じ日に上野動物園と今回の新竹市立動物園が「友好交流協議書」を締結している。
東武動物公園と新竹市立動物園による姉妹園締結は日台初のことで、「友好交流協定」締結に心から祝意を表し、下記に中央通信社の記事を紹介したい。
◆東武動物公園 http://www.tobuzoo.com/
◆新竹市立動物園 http://zoo.e-tobe.com/
————————————————————————————-新竹市立動物園、東武動物公園と友好協定【中央通信社:2018年5月26日】
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201805260003.aspx写真:新竹市立動物園の楊家民園長(左2)から説明を受ける東武レジャー企画の日置岳人社長 (右2)=新竹市立動物園提供
(台北 26日 中央社)新竹市立動物園(北部・新竹市)と東武動物公園(埼玉県)が25日、友好交流協定を締結した。日本統治時代の1936(昭和11)年に開園した新竹市立動物園は、老朽化による再生計画のため、現在は閉園中。工事の完成を待って、正式に姉妹提携が結ばれるという。
新竹市の林智堅市長は、両園はともに、檻を使う従来のスタイルではなく、人と動物の距離を縮める環境づくりに力を注いでいると述べ、協定締結を通じて交流がさらに深まることに期待を示した。また、沈慧虹副市長も、姉妹園になったあかつきには、日本の人々をロングステイに招き、生まれ変わった新竹市立動物園を見てほしいと意気込んだ。
新竹市立動物園が海外の動物園と姉妹提携を結ぶのは初めて。同園の楊家民園長は、新竹市は周辺の観光資源も豊富な素晴らしい旅行先だと述べ、より多くの日本人が同市を訪れ、観光分野での交流促進につながることに期待を寄せた。
新竹市立動物園の再開園は今年8月以降となる予定。
(編集:塚越西穂)