実は秋田県も台湾との国際定期便化を望んでいる。秋田県によれば、秋田空港と台湾を結ぶ2017年度のチャーター便が120便になる見通しで、2016年度は59便だったそうだから倍増していて、2004年度にチャーター便が始まって以来、最多となるそうだ。
佐竹敬久知事も、年末の定例記者会見で「120便を平均すると週2回。1社で運航することになるため簡単ではないが、視野に入ってくる」と述べたと報じられている。
—————————————————————————————–花巻空港に国際定期便を 岩手県、台湾LCCと覚書へ【産経新聞:2018年1月11日】
岩手県は15日、台湾の格安航空会社(LCC)「タイガーエア台湾」と、花巻空港−台湾間の国際定期便の就航に向けた覚書を交わす。定期便化すれば、花巻空港初の国際定期便となり、県は早期実現へこぎつけたいとしている。
県と同社が締結するのは「国際定期路線の実現の連携に関する覚書」で、両者が連携して路線や観光のPRに取り組み、定期便化を目指すというのが内容。達増拓也知事が台湾を訪れ、同社の張鴻鐘会長とともに台北市での調印式に臨む。
平成29年1〜10月、県内の宿泊施設に泊まった外国人の延べ人数は14万8840人。うち台湾人は8万3790人(56・3%)で、28年1年間の6万4780人を上回っている。
台湾人の県内宿泊者は、東日本大震災があった23年は1万2090人にとどまったが、以後着実に増え、25年以降は外国人宿泊者数の5割以上を占めている。
県が台湾との間の国際定期便を模索しているのは、このような背景があるため。
県によると、同社は3月28日〜10月24日の毎週2往復(水・土曜日)、定期チャーター便を運航する。機材は座席数180席のエアバス。
県空港課の箱石知義総括課長は「利用促進も(国際定期便実現の)鍵となる。需要確保が一番の課題」と話している。