水などにより強制排除され、現場指導者だった清華大学院生の魏揚氏らが逮捕された。
学生らの行政院突入によって窓や机、棚などが破損され、少なくとも300万元(約1,100万円)以
上の被害があったと伝えられていたが、昨日、台北地方裁判所は「魏被告やその他複数の被告には
無罪、一部被告には懲役3〜5カ月または罰金」を言い渡したという。
なお、台北地方裁判所は先月31日、立法院議場を占拠した台湾大学院生だった林飛帆氏や清華大
学大学院生だった陳為廷氏、中央研究院法律学研究所研究員だった黄國昌氏(現在、立法委員)な
ど元学生リーダーたち22人全員には無罪判決を言い渡している。
また、立法院議場から撤退した翌日の4月11日、警察の強制排除に不満を抱いた学生らが台北市
警察局中正第一分局を取り囲む事件が起き、世新大学院生だった洪崇晏氏ら4人が起訴されている。
学生らによる行政院突入、中心的メンバーに無罪判決 台北地裁
【中央通信社:2017年4月10日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201704100006.aspx
(台北 10日 中央社)2014年春の「ヒマワリ学生運動」で行政院(内閣)に突入し、公務執行妨
害などの罪に問われた当時大学院生の魏揚被告ら計21人の判決公判が10日、台北地裁で開かれた。
首謀者とされた魏被告やその他複数の被告には無罪、一部被告には懲役3〜5カ月または罰金が言い
渡された。
ヒマワリ学生運動は、中国大陸との「サービス貿易取り決め」をめぐって起こった社会運動。反
対する学生らは2014年3月18日に立法院を占領、同23日には行政院に突入するなどしていた。
立法院占領に関する判決公判は先月31日に開かれ、22人の被告全員に無罪が言い渡された。
(王揚宇/編集:名切千絵)