【マスコミの解説を信じるな】日米の「一つの中国」政策とは
読者の皆様へ
トランプの「一つの中国政策」に束縛されないとの発言にめぐって日本のマスコミはこぞって報道してコメントをしている。
残念なことに、マスコミはその肝心の「一つの中国」政策とはなにかを誤った解釈をしている。
日本のマスコミは、日米の「一つの中国」政策とは「中国は一つ、台湾は中国の一部であることを認めている」と説明している。
しかし、これは誤った認識である。
「一つの中国政策」について日本は中国の「台湾は中国の一部である」主張を理解して尊重するにすぎません。アメリカもこうした中国の主張を「認識している」との程度のもので、日米政府とも中国の台湾に対する領土主張を承認していないのである。
つまり、「お前の理屈はわかるが認めるわけにはいかない」ということだ。
「台湾の声」の読者ならこれを理解しているのだろうが、多くの日本人はこのマスコミの重大な錯誤を気づいていないようだ。
自国の国益に無関心で、いかに中国に文句言われないようにしか報道できない日本のマスコミは実に情けない。
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)