行政院占拠の学生ら流血の強制排除を報じる日本メディア

「台湾の声」行政院占拠の学生ら流血の強制排除を報じる日本メディア

2014.3.24 14:01

これは非暴力の抗議を行っていた民衆に対する流血の弾圧である。白衣を着た医師も、殴打され流血し、謝長廷氏は放水によりメガネを飛ばされた。機動隊は本来ならば示さなければならない識別番号を消して鎮圧に臨んでいる。それなのに、朝日新聞の報道(2014年3月24日11時43分)は、“江氏は「市民運動が統制を失ったのは心が痛む」としつつ、警察に強制排除を指示。1千人余りの警官隊が数度にわたり、座り込む学生らを一人一人引きはがすようにして排除した。”と、政権側に立った報道を行っている。朝日新聞は民衆と共に立つのか、それとも非民主的な政権の側に立つのか?日本メディアの良識が問われている。

ここでは、産経新聞の記事を紹介する(台湾の声編集部)

台湾、行政院占拠の学生ら放水で強制排除 130人超負傷 続く議場占拠
2014.3.24 11:32 [台湾]

 【台北=吉村剛史】台湾の行政院(内閣に相当)庁舎に23日夜に突入し、敷地を占拠した学生ら約千人に対し、警察当局は24日未明、強制排除に乗りだし、警官隊約2千人や放水車を投入、朝までに大部分を排除した。地元メディアによると、学生と警察双方の130人以上が負傷し、学生ら32人が現行犯逮捕された。

 排除されたのは、中台が相互市場開放促進に向けて調印した「サービス貿易協定」に反対し、18日から立法院(国会)の占拠を続ける学生の一部。立法院では依然、学生が議場を占拠しており、排除された一部も再び議場に戻った。

 学生らは「弱小産業に打撃を与える」として協定撤回を要求。馬英九総統が23日、早期承認を訴えたことで不満が高まった。野党、民主進歩党幹部らも24日未明、行政院前に駆けつけ、強制排除しないよう呼びかけていた。馬氏は24日の全日程を取り消し、緊急会議を開いた。強制排除は馬氏側近の江宜樺行政院長(首相)が要請し、馬氏も了承したという。

 ただ、与党、中国国民党内でも協定承認の進め方で馬氏と反目する王金平立法院長(国会議長)が学生らの強制排除に消極的で、立法院の占拠は長期化の様相を呈している。


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