昨年12月17日、李登輝学校研修団卒業生でつくる李登輝学校日本校友会(天目石要一郎
理事長)が主催し、東京・奥多摩の「笠松展望園」に建立されている台湾出身戦歿者を祀
る慰霊碑と慰霊塔を参拝、天目石理事長が懇篤な祭文を捧げて慰霊祭を催した。
この奥多摩の慰霊碑と慰霊塔は、台湾出身戦没者慰霊奉仕会により「日台の友好親善に
寄与することを目的」として、まず昭和50(1975)年8月15日に慰霊碑が建立され、その
後、同53(1978)年11月10日に原住民の蕃刀を象った慰霊塔が建てられている。
「笠松展望園」という名称は同58(1983)年10月16日、第6回慰霊祭と慰霊碑施設周辺整
備工事の完成披露午餐会を併せて行った折に命名したという。
東京台湾の会(喜久四郎会長)は李登輝学校日本校友会の参拝に先立つ昨年5月末、有志
の方々と参拝されている。今年もまた参拝される。台湾協会(斎藤毅理事長)の「台湾協
会報」からご紹介したい。
台湾出身戦没者慰霊奉仕会の越山康会長(弁護士)は3年前に亡くなられたそうだが、今
回は常任理事の清水義之氏、嶋末泰廣氏、川口孝二氏らも一緒に参拝されるという。希望
者はどしどし申し込まれたい。
ちなみに、大東亜戦争には約20万名の台湾出身者が軍人・軍属として出征、30,304名
(昭和48年4月、厚生省発表)が尊い命を日本ために捧げられた。現在、靖國神社にはその
うちの27,864名の方々がご祭神としてお祀りされている。この中には、空襲などで斃れた
台湾少年工(軍属)60名が含まれている。
台湾では、台中の宝覚禅寺、烏来の高砂義勇隊慰霊碑、新竹・北埔の南天山済化宮、高
雄の戦争と和平記念公園の4ヵ所で台湾出身戦歿者が祀られていると言われ、日本では靖國
神社、そして、この東京・奥多摩にある笠松展望園と広島市南区・比治山(ひじやま)公
園の陸軍墓地内に祀られている。
東京台湾の会 台湾人戦没者慰霊碑を訪ねる集い
【台湾協会報:平成24年5月15日】
長年忘れられている奥多摩の台湾人戦没者慰霊碑を訪ねます。奥多摩の新緑を愛でなが
ら林道を登ります。往復約40分、歩ける方の参加をお願いします。歩けなくなった時は車
の用意があります。
◆日 時:5月28日(月)
◆集合場所:JR青梅線奥多摩駅前 午前11時30分
◆目的地:奥多摩町字川野 台湾人戦没者慰霊碑
◆参加連絡:参加希望者は事前にご連絡を願います。
◆その他:雨天中止
◆連絡、問い合わせ:042-543-2466 喜久(当日は午前8時迄)
◆雨で中止の時は翌日5月29日に実施します。
◆会費無料。弁当飲料水持参。交通費、新宿から往復3100円
◆交通案内:JR中央線 東京駅発:9時20分(青梅行き快速)
新宿駅発:9時35分
立川駅発:10時14分
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青梅駅乗換
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青梅駅発:10時51分
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奥多摩駅着:11時27分