ん。
北方領土問題を、北方四島だけの奪還で「解決」としようとする動きがありますが、仮
に北方四島だけが我が国に返還されるとすると、北千島と南樺太は永久にロシアに奪われ
てしまうことになります。北方領土の奪還は、飽く迄、千島と南樺太全体でなければなり
ません。(唯、以前も書きましたように、不法占拠されている領土のうち一部分だけの返
還を主張して、残りは不問に付すと云う態度では、何もかえってこないと思いますが)
不法に我が国に対して攻撃を開始したソ連に対して、我が国土の不法占拠を許すこと
は、泥棒に追い銭に他なりません。千島・南樺太の奪還を訴えることは、自国の国土を取
戻すと云う至極当然の主張です。決して極端な主張ではありません。
奪還実現は容易ではありませんが、粘り強くロシアに談判しなければなりません。国際
社会に対しても、ロシアによる千島・南樺太の占拠には根拠がないことを説明して、理解
を求めなければなりません。
8月9日と云えば、マスメディアは原爆のことばかりを取り上げます。学校に於いても原
爆のことは教えても、ソ連軍の不法侵攻と一般邦人に対する暴虐行為、シベリア抑留に就
いては、余り教えようとしないのではないかと思います。シベリア抑留による死者は40万
人に上ると言われます。また満洲、南樺太、千島でソ連軍により虐殺された一般邦人も数
十万人に上るのではないでしょうか。(こう書いていて本当にやりきれない思いにとらわ
れます。)
原爆のことも忘れてはならないでしょうが、我が国はそれを遙かに上回る被害をソ連軍
の暴虐行為によって受けているのです。
千島・南樺太は今も不法占拠されており、またロシアの国家体質は、例えば政権に批判
的な人物が謀殺される事件が相次いでいるように、現在も以前と余り変わっていないと思
われます。
8月9日と云う日が我々日本人にとって痛憤の日であることが、マスメディア等によって
忘却させられてしまうことのないよう警戒しなければなりません。
(8月9日)
●同感です。8月9日は長崎原爆のことに目を奪われがちですが、ソ連軍が日ソ不可侵条約
を一方的に破って満州・北朝鮮・樺太に不法侵攻を開始した日。日本民族として、忘れ
てならない「屈辱の日」です。原爆というアメリカの非、不法侵攻というソ連の非、い
ずれも忘れるには記憶がまだ生々しすぎます。