する台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を締結すると発表した。22日に台北駅構内で締結式を行う。山
陽電鉄が他の鉄道事業者と姉妹協定を締結するのは今回が初めてだという。
産経新聞によれば、締結に至るきっかけは、今年1月に台湾観光客が山陽電鉄の車内に置き忘れ
た携帯電話を、その日のうちに山陽電鉄が届けたことだったという。その後、双方に同名駅の「亀
山駅」があることや海沿いを走行する路線を有するという共通点にちなんで協定を締結することに
至ったと伝えられる(12月18日付「レスポンス」)。
ちなみに、日本と台湾の間では鉄道関係の姉妹提携が少なくない。下記に提携順に紹介するが、
28年前の1986年1月に大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道を提携して以来、これまで6件の姉妹
鉄道協定が結ばれていて、山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄路管理局)の姉妹鉄道協定で7件目となる。
心から祝意を表したい。
1)1986年01月25日、大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携。
2)2013年04月20日、黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携。
3)2013年04月23日、江ノ電と平渓線が観光連携協定。
4)2013年10月13日、JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携。
5)2014年04月30日、秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定。
6)2014年10月28日、千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄路管理局)が姉妹鉄道協定。
7)2014年12月22日、山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄路管理局)姉妹鉄道協定。
「落とし物」がとりもった“姉妹”の縁 山陽電鉄と台湾鉄路が姉妹鉄道協定
【産経新聞:2014年12月18日】
山陽電鉄(神戸市)は18日、台湾の国鉄に当たる台湾鉄路管理局と姉妹鉄道の協定を結ぶと発表
した。台湾人観光客の落とし物が縁となり実現。台湾の旅行客の誘致につなげたい考えで、22日に
台北駅で締結式を行う。
山陽電鉄によると、1月、台湾人一家が兵庫県内で同電鉄を利用し、車内に携帯電話を置き忘れ
た。折り返し駅で駅員が発見し、その日のうちに家族に届けられた。数日後、台湾の在外事務所
(大阪市)が一家から「駅員らにお礼を伝えたい」と連絡を受け、山陽電鉄に照会。交流が始ま
り、山陽電鉄と台湾鉄路に「亀山」という同名の駅があることから、姉妹鉄道の協定を結ぶことに
なった。
山陽電鉄は22日から4月末まで、台湾からの観光客に絵はがきセットをプレゼントする。山陽姫
路など4駅で協定締結の記念入場券も発売する。