です。
ただ、昨夜、曾文恵夫人の来日が急遽中止されました。以前から足が弱っておられ、招聘元の本
会では空港やホテルなどすべてのお立ち寄り施設で車椅子の準備をしていたのですが、皆さまにご
迷惑をお掛けするかもしれないとのことで中止の決断をされたそうです。
曾文恵夫人は1926年(大正15年)3月31日お生まれの満89歳。足が弱られるのも致し方ありませ
ん。しかし、ご夫君の李元総統はじめ李安娜さんや李安妮さんのご令嬢たちや、自らその愛称
を「巧巧(チャオチャオ)」と名付けた李坤儀さんも同行してくるのですから、その無念はいかば
かりでしょうか。
松島・瑞巌寺の句碑には、李元総統と曾文恵夫人の句碑が建立されています。その句碑は2007年
のご来日のときに詠まれた下記の句が刻んであります。建立は翌2008年6月のことで、本会宮城県
支部と宮城県日台親善協会が建立しました。
松島や光と影の眩しかり 李登輝
松島やロマン囁く夏の海 李曾文惠
李元総統もさることながら、この句碑をご覧になりたかったのは曾文恵夫人だとも漏れ聞いてい
ます。日本が大好きな曾文恵夫人が来日されなくなり、本当に残念です。
本日からのご来日では多くのイベントが組み込まれています。中央通信社が伝えていますので下
記にご紹介します。
李登輝元総統、あす渡日 東日本大震災の被災地など訪問
【中央通信社:2015年7月20日】
(台北 20日 中央社)李登輝元総統が21日から6日間の日程で10カ月ぶりに渡日する。李氏の事
務所は20日、訪日日程の詳細を明らかにした。東京では国会議員会館で講演を行うほか、宮城県で
は東日本大震災の記念施設を訪れる。
李氏の事務所によると、曽文恵夫人や娘2人も同行する。国会議員会館での講演は22日に実施。
23日には日本外国特派員協会を訪問するほか、国会議員との宴席に出席するとしている。
24日は福島県内の病院で最新のがん治療に関する理解を深め、25日には宮城県の瑞巌寺で植樹な
どを行う。また、26日には同県内の震災記念施設「千年希望の丘」を訪れ、その後仙台空港から帰
国するという。
(呂欣ケイ/編集:齊藤啓介)