6名は、初日の5日に蔡英文・次期総統と懇談後、李登輝元総統をご自宅に訪問したことは昨日の本
誌でお伝えした。
李登輝元総統弁公室の王燕軍・主任は、この訪問時に李元総統が沖ノ鳥島問題に言及し「漁民の
権利と利益を理解し、互いを思いやってほしい」「蔡英文政権発足後には、双方が互いの利益や戦
略を考えた上で適切に解決できる」と述べられていたことを明らかにしている。中央通信社が伝え
ているので下記にご紹介したい。
ちなみに、秋元議員は自身のフェイスブックで「世界の歴史的指導者である方の話は深い」と、
短いからこそ実感がこもる感想を記している。
なお、王主任は李登輝基金会の秘書長も兼任しており、李元総統の側近中の側近。昨日(5月6
日)から3泊4日の日程で来日し、昨日は本会の渡辺利夫・会長(前拓殖大学総長)や川村純彦・副
会長など本会役員と懇談している。
<沖ノ鳥礁問題>李登輝氏、「台湾と日本は互いに思いやりを」
【中央通信社:2016年5月6日】
(台北 6日 中央社)李登輝元総統は5日午後、台北市内にある自宅で、自民党の岸信夫衆院議員
と会談した。李氏は沖ノ鳥礁(日本名:沖ノ鳥島)近海で台湾漁船が日本の海上保安庁に拿捕(だ
ほ)された問題について、台日は漁民の権利と利益を理解し、互いを思いやってほしいと述べ、日
本側に慎重な対応を呼びかけた。李氏事務所の王燕軍・主任が明らかにした。
李氏は、馬英九政権の対応は大衆迎合(ポピュリズム)に走りすぎていると批判。一方で、20日
の蔡英文政権発足後には、双方が互いの利益や戦略を考えた上で適切に解決できると期待を示し
た。
岸氏は、「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の会長で、安倍晋三首相の実弟。
5日から訪台し、蔡氏や馬総統とも会談している。
(呂欣ケイ/編集:杉野浩司)