仁氏が選出された。
下記に紹介する中央通信社の報道にもあるように、総統府秘書長などの要職を歴任した与党・民
進党の重鎮。1950年5月9日、台南県(当時)生まれ。66?。国立台南第一高級中学を経て台湾大学
哲学科を卒業。シカゴ大学大学院修士課程(政治学)を修了している。
1986年に民進党が設立されたときの18人の一人で、民進党秘書長(1995年〜1999年)、同党駐米
代表(1999年〜2000年)、行政院秘書長(2000年〜2002年)、国家安全会議秘書長(2002年〜2003
年)、総統府秘書長(2003年〜2004年、2007年2月〜5月)、行政院副院長(2007年〜2008年)を歴
任している。その後、京都産業大学や北海道大学で客員研究員をつとめてもいた。
対日窓口トップに蔡総統側近 「日本重視」の姿勢鮮明に
【中央通信社:2016年5月27日】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201605270003.aspx
(台北 27日 中央社)台湾の対日窓口機関、亜東関係協会は27日、理事会を開き、新しい会長に
蔡英文総統側近の邱義仁氏(66)を選出した。邱氏は、陳水扁政権(2000〜2008年)で総統府秘書
長などの要職を歴任した与党・民進党の重鎮で、20日に発足した蔡政権の日本重視の姿勢がより鮮
明となった。
民進党の「永遠の軍師」と呼ばれる邱氏は、最近の国際情勢の変化により台日関係は新たな段階
に入るとした上で、先人の努力などを基礎として、双方の関係を進展させたいと意気込みを語っ
た。
陳政権などで台北駐日経済文化代表処代表(駐日大使に相当)を務めた許世楷氏は、邱氏は同政
権期から日本関連の仕事に携わり、人脈を築いていたと指摘。下野後に日本で客員研究員となって
いた期間も、政界関係者と接触していたのではないかと述べた。
蔡氏が当選を果たした今年1月の総統選挙では参謀を務め、昨年10月の訪日にも同行。蔡氏が日
本から「破格の厚遇」を受けた裏側で、重要な役割を演じたとされている。
また、駐日代表には邱氏と並ぶ民進党の重鎮、謝長廷・元行政院長(首相)が就任予定で、許氏
は、この2つの人事は日本に対する強い政治的シグナルだと指摘している。
(葉素萍、唐佩君/編集:杉野浩司)