5月、岸田文雄総理大臣の地元・広島でG7サミットが開催される。日本はアジアに位置する唯一のメンバー国として、中国が「自由、民主主義、人権などの基本的価値」に挑戦している事実をあらためて訴え、日本と「基本的な価値観を共有し、極めて重要なパートナーであり、大切な友人」であるものの、国際的な発言の機会を奪われている台湾がその脅威に日々直面していることを伝えられたい。
統合幕僚監部の統計「国・地域別緊急発進回数」や台湾の国防部が毎日発表する「中共解放軍の台湾海峡周辺海、空域における動態」を見れば、中国によって「台湾有事」すなわち「日本有事」が今まさに進行中であることが明白である。これは日台有事にとどまらず、G7の価値観すなわち世界の秩序に対する挑戦だ。
中国の言う「台湾統一」は「台湾侵略」にほかならない。広島サミットにおいて、令和4年8月4日付け「台湾海峡の平和及び安定の維持に関するG7外相声明」の懸念を再確認し、さらに台湾海峡の安定のために、中華人民共和国政府の「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部である」という主張にG7メンバー国が同意してはいないという事実を明言することで中国を牽制する必要性についても話し合われるよう、強く要請するものである。
在日台湾同郷会
会長 岡山文章
令和5年3月27日
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