【SGHにおける高校生日台交流】お茶の水大学附属高校の事例

【SGHにおける高校生日台交流】お茶の水大学附属高校の事例

台湾の声編集部 加藤秀彦

SGH(スーパーグローバルハイスクール)は2014年度から始まった制度である。
文科省の指定高校が現行の教育課程に寄らない授業を行うことができ、国からの資金援助もある。
SGHの目的は国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成だ。

このSGHを利用し、台湾との交流を進める高校も多い。
今回はその一例としてお茶の水大学附属高校の2016年度の台湾研修を紹介したい。
なおSGHプログラムは台湾研修のみならず、国際的視野を養うべく様々な活動を行っている。

お茶の水大学附属高校は2014年からSGHに指定され、「未来のグローバル・リーダー」としての資質や能力を養うための研修として台湾を訪れている。
2016年度は2年生30人が台湾研修に参加した。
事前学習として台湾の歴史・文化・地理や、二・二八事件と白色テロに関する特別講義を受けた。
また台湾の学生とディスカッションするため、外国人講師による英語や中国語の学習も行った。

訪台中のプログラムで特色的なのは台湾大学や北一女(台北市立第一女子高級中学)との英語ディスカッションだ。
台湾大学は台湾の最高学府であり、北一女も台湾トップの女子校だ。
ディスカッションはテーマごとに複数のグループに分かれ、活発な議論がなされた。
また北一女の生徒の自宅におけるホームステイも行われ、これが台湾研修で最高評価のプログラムになった。
日台の高校生同士が中身の濃い交流する機会を作った意味でも、この台湾研修は意味深い。

さらに二・二八記念館の参観や、老台北・蔡焜燦氏の弟で白色テロ受難者の蔡焜霖氏による講話「白色テロの体験から人権を考える」もプログラムに組み込まれた。
このような重要な台湾近代史を肌で感じることは、「台湾の親日」を理解する上でも重要だろう。
また将来の日台交流を担う高校生にとって貴重な経験になるのは間違いない。

お茶の水大学附属高校のSGHは2018年度までの期間限定制度である。
それ以降は資金面や教育課程の問題で同様の台湾研修を行うのは難しいかもしれない。
すでにSGHによる成果を次に繋げるべく、お茶の水大学附属高校は検討を始めている。

(公財)全国修学旅行研究協会によると、修学旅行で台湾を訪れる日本人高校生は2015年には38,528人に達した。
台湾は海外修学旅行の人気No1だ。
お茶の水大学附属高校は、台湾研修を単なる「楽しい海外旅行」で終わらせていない。
台湾を訪れることにより、実に多くの学びの機会を高校生に提供している。
修学旅行先としての台湾は、質的にも素晴らしい場所だといえる。

・(2017年10月6日配信)修学旅行から読み解く日台交流
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