好い馬とは……

好い馬とは……

              王 明理  台湾独立建国聯盟日本本部委員長
                            

台湾に、「好馬毋食回頭草」ということわざがある。(毋という漢字は否定の意味)
「よい馬は振り返って後ろの草を食べない」という意味だ。

然るに、5月20日で任期の切れる台湾の馬英九総統は、ここへ来てなお、わざと次期政権に余計な負の遺産を残そうとしているように見える。

昨年11月7日、シンガポールで習近平と会談。双方、「一つの中国」論の認識を確認。これは台湾人の意志の代弁ではない。

本年3月29日、馬英九は台湾総統府内の大ホールを「経国庁」と命名。蒋経国元総統の台湾および青年に対する貢献を讃える為という理由だ。しかし、かつて戒厳令下で、蒋経国は特務と軍の政治工作部門の元締めとして、政治犯を粛清するために、幾多の無実の青年たちを捉えて刑に処した張本人であったことは消し去ることのできない事実だ。台湾人青年の敵であった人物を讃えるとは、まさに、台湾人への嫌がらせとしか思えない。

4月27日、馬英九は日本の沖ノ鳥島は島ではなく岩礁であり、日本の排他的経済水域および大陸棚の主張は認められないと発表。中国、韓国と同じ立場に立つものであり、日台間に一つの障害を置き土産としたわけである。

これら一連の馬英九の言動は、ある意味、一貫している。つまり、全て、中国人の立場に立った行いなのである。彼の政治は、台湾人の為ではなく、中国に褒められるかどうかを基準に行ってきたものであったことが改めて明らかになった。

すでに国民の支持を失っている馬英九総統には、これ以上、後ろを振り返って、地面を穿らないでもらいたいものである。


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