【30人台の壁】北京の水害・死者は37人だけ?!

【30人台の壁】北京の水害・死者は37人だけ?!

(転送転載自由)

     「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

 7月21日に発生した集中豪雨によって、北京市内が水浸しとなり、郊外には土石流も発生して、甚大な災害となった。北京オリンピックを開催してから4年間しか経っていない国際都市にどうすれば土石流まで発生するほどの災害が起きたのかと疑問もあるが、それ以上に中国政府が発表した37名の死亡者数が疑われている。

 ユーチューブでアップされている凄まじい映像や被害者たちがインターネットに発信した情報から、災害の大きさと政府発表の犠牲者数には大きな隔たりがあるように見える。ある北京市民は、郊外の老人ホームだけでも200名以上の犠牲者がいるはずだと証言している。
 
 思い起こせば2011年7月に起きた中国高速鉄道の犠牲者は35名だった。転落した列車の中にいた600名の乗客の中、負傷者は211名だったというが、600から211と35を引くと、354名の乗客がどこかへ消えたという計算になる。急いで埋めたのはそのためではないかと疑われても仕方がない。

 なぜ、死亡人数が同じように三十人台に抑えられているのか。それはそれ以上の死亡者数が出ると、管轄のトップである共産党書記までに責任が発展するからだ。彼らは事故や災害が発生すると本能的に、死亡者数を三十人台に抑えるのであろう。

 ちなみに、2009年9月8日に発生した河南省平頂山の炭鉱事故の死亡者は35人で、2008年8月7日に雲南省の水害による死亡者は35名だ。

 内部規定で犠牲者を最小限に抑えられる中国はやはり偉大なる国なのだ。

 素晴らしい!!


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