橋下知事と金子知事を比較する
台湾の声編集部
大阪府の国際室はさきごろ、台湾と中国とを同じ色で表示していたホームページの地図を修正した。「台湾は中国の一部ではない」との指摘を受けての素早い行動で、地方自治体の対応としては画期的。橋下府政の面目躍如たるものがあった。
昨年12月16日の朝日新聞によれば、橋下徹知事は同月15日、「駐大阪中国総領事の着任レセプションを急きょ欠席した。代理出席した副知事は『急用のため』と会場で陳謝したが、同じ頃、橋下知事はまだ庁内にいた」という。
記事は「橋下知事は今月9日、府議らの会合で『台湾に行きます』と発言。複数の関係者によると、翌10日、府庁を表敬訪問した中国総領事が橋下知事に苦言を呈した」ことに触れ、それとの関係を匂わせている。
一方、長崎県の金子県政はどうだろうか。
昨年8月に台湾政府関係者の表敬訪問を拒否した。
その理由として金子元次郎知事は記者会見席上、中国に長崎県内で「領事館を設置していただいた」という理由で表敬拒否を正当化し、「日本国も、中国は一つですということになっているんですよね。ですから、台湾は一地方政府です、自治体ですということになっているんですよ」だとか、「あくまでも私たちは、中国は一つの国というふうにみなしている。そして台湾はそれの一つの地方機関と見ている」と、中国の宣伝通りのご発言を連発した。
その後、「台湾は中国の一部ではない」との抗議を受けると、県のホームページにある会見録で「台湾に関する県の認識は、日本政府の見解と相違なく、台湾を『地域』としてとらえ、『国』ではないという趣旨で発言したもの」との注釈を付し、あたかも政府の見解が「台湾は中国の一地域」であるかのように捏造して、金子発言を正当化し(嘘の上塗り)、いまだにそれを改めようとしない。
ホームページを管理する木村伸次郎・広報広聴課長は、知事の発言はあくまでも「政府の見解の通り」と強弁し、発言の撤回も注釈説明の訂正も拒絶しているが、政府の見解は「台湾は中国の一部ではない」だ。
金子知事「台湾は中国の一地方政府」発言で嘘の上塗り工作
デタラメ情報を散布し続ける知事の代理人・木村伸次郎・広報広聴課長に抗議を
■長崎県広報公聴課 木村伸次郎課長
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