【読者便り】離島住民が体感する中国船の脅威

【読者便り】離島住民が体感する中国船の脅威

                    好田良弘

西村代議士の指摘どおり、中国船による我が国排他的経済水域の大量侵犯が発生し、
日中首脳会談実現へと至った動きは、我が国の安全保障に対する脅威を露呈させまし
た。この脅威を最も深刻に体感したのが小笠原諸島の住民ですが、こうした緊迫した
不安感を国政に反映させるためには、選挙区割の見直しが必要です。

小笠原諸島及び伊豆諸島の有権者が属する衆議院東京3区は、品川区及び大田区の一
部という都市部ともに構成されています。すると、選挙結果を左右するのは、有権者
数で圧倒的に上回るであろう都市部の投票行動であり、離島住民が体感する脅威は、
都市部住民がこれを共有しない限りは希薄化されて、国政への反映が困難になりま
す。

選挙制度に関する議論では、単純な人口比に基づいた「一票の格差」のみが強調さ
れ、これに対する反論は既得権益絡みと決め付ける傾向があります。しかし、今回の
事態は、こうした主張の問題点をも指摘しているのではないでしょうか。


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