台湾の声様
昨日、蔡焜燦先生を偲ぶ会に参加しました。
思い出を語る方々の中に
「日台を繋ぐ綱が二本ある。一つは李登輝元総統、もう一つが蔡焜燦先生。
蔡焜燦先生の太い綱を失ってしまったが、これから失った綱の代わりを我々が紡がねばならない」
といった内容のお話がありましたが、見通しは明るいと思います。
私は台湾旅行記の同人誌を自費出版しております。世界最大級の同人誌即売会(コミケ)での旅行ジャンルでは、
いろんな国の本が発行されてますが、台湾本が圧倒的に多いのです。
私のサークルでも台湾以外にもヨーロッパや香港・韓国の本がありますが、売れ行きは台湾本が
一番早く売れ切れます。
この夏、コミケで台湾本を並べて売っていたら、「キャー!」の歓声とともに東洋人女性二人組が流暢な英語で話しかけてくれたのです。
あいにく私の英語は「マイ イングリッシュ ベリーベリーベリー ア リトル」なので意思の疎通が出来ず「ゴメンナサイ。バイバイ」と去って行ったのですが
後で考えたら「もしかして台湾人だったのかな?」 (お願いです。日本人に英語で話しかける場合は単語を二つか三つに抑えてくれると通じる率が高いです)
しばらくして「台湾の本がある!」と日本語が流暢な台湾人女性に声を掛けていただきました。
日本のコミケに台湾の本があるなんて知らなかったそうです。
(台湾関係の本は旅行本だけでなく、台湾軍の戦闘機や軍艦の本、高砂義勇隊の本も存在しますし、台湾人も日本語で同人誌を発行して売ってます)
台湾の同人ファンにも台湾本がたくさんある事を知ってもらえたら髪の毛のような細い糸ですが、日台関係を紡いでいけると思います。
自分が詳しいジャンルでもこれだけ濃い日台関係があるのですから、他にも一般的に知られてない日台交流があるに違いありません。
これからの日台関係は発展していくと思います。
佐藤千枝
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台湾の声