伊藤永康
1.地球儀調査の背景と感想
一般の日本人は、「台湾」が「中国」の一部であると思っている人が少なくないため、
教育に問題があると考え、「地球儀専門店」東京日本橋店へ訪問し、地球儀を調査した。
[http://www.globe-shop.net/new_globe/annai/nihonbasi.htm]
調査した感想は、以下の通りであった。
(1)「台湾」と「中国」が同一色の地球儀が多かった。
(2)「台湾」を一国家として完全に扱っている地球儀が無かった。
(3)「しゃべる地球儀」で、「台湾」を一国家として、アナウンスするものが
学研ステイフル製で再販売されていたため、ドウシシャ製にも改善を促すことが
出来ると考える。
(4)現在ある地球儀で、最も良かったのは、以下の2点を満たしているものと考える。
�国名で色分けしていない。
�海を隔てた国境線を曖昧にしている。
2.しゃべる地球儀
(1)しゃべる地球儀・パーフェクトグローブ(ドウシシャ製)
[パーフェクトグローブを紹介したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/perfect/perfect.htm
[東アジアの部分を抜粋したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/perfect/image/japan.jpg
「1・18『台湾正名』決起集会」で話題になった通り、以下の問題点があった。
�ペンで「台湾」の所に当てると、「太平洋」とアナウンスされる。
�「台湾」と「中国」が同一色になっている。
(2)しゃべる地球儀・ワールドグローブ(学研ステイフル製)
[ワールドグローブを紹介したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/world/world.htm
先月(1月)、販売再開されたもので、試した結果、以下の通りであった。
�ペンで「台湾」の所に当てると、国名「台湾」、人口「2300万」
とアナウンスされ、アナウンスだけは一つの国家として、扱っている。
�「台湾」と「中国」が同一色になっているため、別々の国家になっていることに
気付かない恐れがある。
3.「台湾」と「中国」を極力別々の国家として扱っている地球儀
(1)クラシック地球儀
[クラシック地球儀を紹介したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/gl265/gl265.htm
[東アジアの部分を抜粋したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/gl265/j-1.htm
以下の特徴があった。
�「中国」と「台湾」が色分けされていた唯一の地球儀である。
�「台湾」の文字が小さい。
�航路が描かれた地球儀である。
(2)シーフェアラー
[シーフェアラーを紹介したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/seafarer/sea.htm
[東アジアの部分を抜粋したURL]
http://www.globe-shop.net/new_globe/w-oce/j-1.htm
地理的な特徴で、色分けしており、以下の点から「台湾」と「中国」が
別々の国であると、見なすことが出来る。
�国名で色分けしていない。
�海を隔てた国境線が曖昧である。