【王 明理】世界の国家数と台湾について

【王 明理】世界の国家数と台湾について
                       王 明理

 昨日、発表した「台湾の戦後70年と日本に残された宿題」の中で、世界の国家数を195か国と書きましたが、読者から、196か国の間違いではないかと指摘を受けました。

 調べてみると、おっしゃるとおり、今年2015年5月15日に、ニウエが新たに国家として承認されたことが分かりました。不勉強をお詫びし、御指摘に感謝致します。

 ニウエは太平洋にあるサンゴ礁の島で、面積259k�(鹿児島県徳之島とほぼ同じ)、総人口1,500人。イギリス女王を元首とする立憲君主制であり、総督はニュージーランド総督の兼任である。それでも、1974年のニウエ憲法制定法によって独立、ニュージーランドと自由連合関係を維持し、国連も独立国家としての認知を与えている。

 このニウエを今年の5月に安倍内閣が承認したので、日本の承認している世界の国家数は日本を含めて196か国となったわけです。しかし、台湾はこの中に含まれません。

 ちなみに台湾の面積は36,193k�、人口は2344万人。世界基準からみても、台湾は決して小さな国ではありません。立派な国です。主権独立国家としての三大要素(領土と人民と統治機構)も備えています。

 しかし、「国」と呼ばれず、「地域」と呼ばれています。国際大会に出る時は、「台湾」ではなく「中国の台北(チャイニーズタイペイ)」という名前で出ています。外交関係をもつことを各国から拒絶されています。日本からも一方的に縁を切られました。この屈辱の過去を払拭するために、台湾人は今後、全力を挙げて取り組まなければなりません。

 戦う相手は、台湾国の存在を無きものにしようとしている中華人民共和国と、彼らに迎合している中国国民党、そして中国の”威光“に服従してモノ言わない国際社会です。

 台湾国は幽霊でも中国の一部でもありません。地球上にちゃんと存在していて、国際規範を守っています。ニウエの次には台湾を是非、国として承認していただきたいものです。

2015.8.18 16:00


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