【柯文哲・殖民地進歩論発言】中国人視点で報道する産経田中記者

【柯文哲・殖民地進歩論発言】中国人視点で報道する産経田中記者

 

  「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

以下の産経新聞の台湾記事はまったく台湾現在の世論を反映していない。

田中記者は中国人の視点で記事を書いているのだ。
台湾人のほとんどが柯文哲の発言は言葉足らずの部分があるのは確かだが、台湾の状況に限って言えば柯文哲の見方は真実に近いとの意見が大半だ。

実際今日付けの自由時報の社説に「殖民地統治は主観的な善意ではないものの、客観的に進歩の事実をもたらした」と論じている。以下本文参照。

http://news.ltn.com.tw/news/opinion/paper/853207

いつも中国人視点で台湾記事を書く田中記者をなぜ産経が台北支局長にしたのかは理解できない。

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産経新聞 2015年2月4日

台北市長「中華圏は植民地化が長いほど発展」 誤訳と弁解…一転「言い間違い」と謝罪

【台北=田中靖人】台北市の柯文哲市長が米誌の取材に対し、中華圏の文化水準について「植民地化が長い地域ほど発展している」と発言したことを受け、与党の中国国民党などから「(日本統治で)傷ついた台湾人への同情心に欠け、植民地を美化している」(同党報道官)と批判を浴び、事実上の謝罪に追い込まれた。

 柯氏の発言は、1月29日付のフォーリン・ポリシー誌(電子版)の記事で、「アジアの歴史と植民地化」について台湾、シンガポール、香港、中国を比較した際のもの。台湾メディアが1日、一斉に報じ、柯氏は「植民地化とは言っておらず、誤訳だ」と反論したが、2日になり「言い間違えた」と謝罪した。

 市の報道官は「『近代文明に触れた時間が長いほど、社会の文明化の程度も深い』という趣旨だ」と釈明した。

 柯氏への批判は、馬英九政権が2013年、公文書での日本統治時代の表記を「日本による支配」を意味する「日據」に統一するなど、日本統治に批判的な論調を醸成する動きがあることとも関連がありそうだ。

 一方、柯氏は同じ記事で、中国に対し「一国二制度」での台湾統一ではなく「二国一制度を考えるべきだ」と述べ、中国社会の自由化を促した。一連の発言について、中国共産党の機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報(電子版)は2日付社説で、「狂っている」と批判、上海市と台北市の交流事業などを中止するよう求めた。


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