2014.4.10
日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載
1>> 李登輝元総統が「これのどこが罪になるのか」と学生らを暴徒とみなす馬政権を批判
李登輝元総統は「太陽花学運(ひまわり学生運動)」が立法院の議場を占拠した3月18日以来、
李登輝元総統弁公室の王燕軍主任を代理として学生たちを訪問させ、また「馬総統は彼らの話を聞
いて、早く学校や家に帰す努力をするべき」「もし私がいま総統であれば、今度の学運の学生たち
と対話して、彼らの要求をじかに聞き取り、学運をいいように処理する」と述べるなど、馬英九総
統に学生たちの要求に耳を傾けるよう進言してきた。
また昨日は、学生たちが議場を占拠したことは違法だとして、台湾の法務部長(法務大臣に相
当)が法的責任を追及する考えを示していることに対し「『学生たちは自身の利益のために議場を
占拠したのではなく、国の未来のために行動した。これのどこが罪になるのか』と、涙を浮かべな
がら、政府側の対応の悪さと、学生らを『暴徒』と見なす馬政権を批判した」(4月9日「THE PAGE」)
という。
この李登輝元総統の発言とともに、林義雄・元民進党主席も同様の発言をしていると中央通信社
が伝えている。下記に紹介したい。
◆台湾学生ら撤退後の新たな「3つの戦場」【4月9日:THE PAGE(ザ・ページ)】
http://thepage.jp/detail/20140409-00000035-wordleaf
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立法院占拠23日目 李登輝元総統「学生は暴徒ではない」
【中央通信社:2014年4月9日】
(台北 9日 中央社)中国大陸との「サービス貿易取り決め」の撤回を求める学生団体らが先月18
日から立法院(国会)の議場を占拠してきょうで23日が経過した。李登輝元総統は運動に参加して
いる学生について、暴徒とみなすべきではなく、刑事責任を追及するのは無理があるとする考えを
明らかにした。
李元総統は一連の抗議活動を、辛く大変なことだが運動が台湾に与えた影響は大きいとし、台湾
は“第2次民主改革”といえる新たな段階を迎えたと学生らの功績を評価した。
また、李政権下の1990年3月に発生した“野百合学生運動”の際、政府は参加者に対して刑事責
任を追及していないことを挙げ、一部の人が社会や国家のために立ち上がった学生を「暴徒」扱い
していることに心を痛めていると語った。
林義雄・元民進党主席は台湾の前途は決して暗闇ではないとし、熱心で誠実な討論や的確な発言
内容、台湾の民主主義や未来のために雨にも負けず街頭で活動を続けた学生などの行動を称えた。
林氏は、今は台湾民主主義の存続にとって重要な時期だとして、純粋な学生たちの今後の活動を
気にかけ、全力で台湾の民主主義を守りたいと述べた。
(劉世怡、温貴香/編集:齊藤啓介)
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以下の講演会に是非参加を
【4月26日】多田恵氏が立法院占拠問題をテーマに「第17回台湾セミナー」で講演
演題「台湾の危機を感じ取った学生たちの立法院占拠」
台湾は昨年6月に中国とサービス貿易協定を結び、中国国民党が立法院における審議を打ち切っ
て承認手続きを一方的に進めようとしたことに対し、密室で結ばれた協定の内容は台湾の存亡に関
わると感じ取った大学生たちは3月18日夜、立法院の議場を占拠。学生たちはこの運動を「太陽花
学運(ヒマワリ学運)」と名付け、サービス貿易協定の撤回や事前監督制度の法制化、公民会議の
開催などを求めています。
学生たちが3月30日に行った抗議デモは50万人を超え、李登輝元総統も「指導者は学生たちの意
見に耳を傾けるべき」と表明し、台湾の民意も学生たちを支持。
この一連の動きを、メルマガ「台湾の声」などを通じていち早く伝えてきた多田恵氏に、「台湾
の危機を感じ取った学生たちの立法院占拠」と題し、学生たちが立法院占拠を企てた背景や今後の
展望などについてお話しいただきます。また、立法院の中に入り、これまで学生たちの活動を支援
してきた方を特別ゲストとしてお招きする予定です。
ご参加の方は、申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込み下さい。
平成26年4月吉日
日本李登輝友の会
記
◆日 時:平成26(2014)年4月26日(土) 午後2時〜5時(1時30分開場)
◆会 場:文京シビックホール 3階 会議室1
東京都文京区春日1-16-21 TEL:03-5803-1100
*正面玄関入って右手のエレベーターをご利用下さい。
【交通】地下鉄:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩2分
都営三田線・大江戸線 春日駅 徒歩3分
JR総武中央線 水道橋駅 徒歩10分
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
◆講 師:多田恵氏(亜細亜大学講師・本会理事)
◆演 題:台湾の危機を感じ取った学生たちの立法院占拠
多田恵(ただ・けい) 昭和47(1972)年、東京都生まれ。王育徳氏の著書に感銘を受
け東京大学文学部言語学研究室に進み、同大大学院博士課程単位取得退学。現在、亜細
亜大学などの講師を務めるとともに台湾語の普及に取り組む。国際台湾語検定日本会場
責任者。翻訳に李壬癸著「台湾オーストロネシア諸語の分布と民族移動」(下村作次郎
編『原住民文化・文学言説集II』所収)など。在日台湾同郷会理事、本会理事。
◆参加費:1,500円(会員) 2,000円(一般) *当日ご入会の方は会員扱い
◆申込み:申込フォーム、メール、FAXにて。 *4月25日(金) 締切 当日受付も可
申込みフォーム:https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/m85qxmzjhqch
E-mail:info@ritouki.jp FAX:03-3868-2101
◆懇親会:講師を囲んで会場の近くにて
参加費=男性:3,000円 女性:2,500円 学生:1,000円
◆主 催:日本李登輝友の会
〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
E-mail:info@ritouki.jp
HP:http://www.ritouki.jp/
Facebook:http://goo.gl/qQUX1
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4月26日「第17回台湾セミナー」申込書
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