いつも大変お世話になっております。
西野@総合南東北病院です。
このたび、震災関連で福島の医療事情をNHKで取り上げて頂くことになりました。
3月4日(月)ニュースウォッチ9(夜九時からのニュース番組)の中の特集で取り上げて頂きます。
福島県は原発禍の風評被害に晒されています。
医療崩壊の序章はすでに始まっていて、それを食い止めるためには今から行動を起こさなければなりません。
しかし、それはすでに一個人や一病院で対処できる状態にはなく、県や県立医大でも福島県の医療従事者不足(医師だけでなく、看護師や医療職も)を解消できるすべはありません。
すでに、被災地の沿岸地域で医師不足であることは多くの報道で、みなさまもご存知の通りです。しかし、実際には福島市や郡山市などでも医師不足は深刻です。当院のように救急車が年間6000台以上が搬入される二次救急で対応する病院ですら、医師不足で困窮しています。
当科では震災前に9人いた医師が諸般の事情で現在は3人です。そのうち一人は院長の70歳
を越えた方ですので、実質僕と5年目の濱田先生と二人で当院の消化器を外来から検査、救急まで対応しています。
当科の検査件数は年間で上部内視鏡12000件、下部内視鏡3500件、ERCP350件を超えます。
これだけの症例を対応する病院なら、通常は15-20人ほどの消化器内科がいるはずです。
それをもともと半分くらいの医師で対応していましたが、それがさらに少なくなっているのです。
これは実は当院だけの話ではなく、福島県全体でも起こっていることなのです。
郡山市は人口33万人ですが、周辺に大きな町や病院がないため、二次医療圏の人口は50-60万人ですが、多くの方が通院もしくは救急搬送されます。しかし、郡山市には現在常勤の消化器内科医が10名程度しかいません。他の地域で、人口30万人ほどの街ならたぶん消化器内科の常勤医は40-50人はいるはずです。
実は当院の医師数全体では、震災前とさほど変わりはありません。しかし、虫食い的に消化器内科や呼吸器内科など内科系の医師が減少しています。県内でも医師総数も足りないのですが、地域や診療科によって、その状況が変わるようです。
当院のような救急車が多く搬入される中核病院で医師が少ない場合、救急車の受け入れを断ることもできず、我々医師の過重労働は避けがたいものになっています。一日14-15時間、週では80-100時間労働が常態化しています。
これらの状況をまず、多くの方にご紹介いただき、何らかの形でお力添えを頂きたいというのが、取材の趣旨です。
被災地と中核病院では役割も違いますが、その負担もまた違います。
放送がどのような形になるのかは僕も承知はしておりませんが、もしお時間が許すようでしたら、ご覧下さい。
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署名をお願いします「フクシマを救おう!」
http://save-the-fukushima.org/save-the-fukushima.html
TV放映されました;
福島ドクターズTV「大腸がん」
http://www.youtube.com/watch?v=4Hr695AWfY4&feature=player_embedded
TV放映されました;テレビ東京
『外国人患者誘致も 病院丸ごと輸出の現場』
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_11266/
MEJ:Medical Excellence Japan
ロシアの医療支援活動しています
http://www.medical-excellence-japan.org/en/facility/05/index.html
『Oriented Endoscopy
-患者さんに苦痛のない内視鏡を提供する-』
MD+(NTT docomo医療者向け動画サイト)
http://docomo.mdplus.jp/lectures/cote/00082.html?tid=RcGIxDhJ
『意外に難しい腸閉塞の診断』
MD+(NTT docomo医療者向け動画サイト)
http://docomo.mdplus.jp/lectures/cote/00081.html?tid=to2DraUI
『細径内視鏡、「口から入れても楽」は本当か
鼻から入れるか、口から入れるか』
m3.com紹介記事(Log inが必要です)
http://www.m3.com/sanpiRyouron/article/126908/
『脳梗塞後の抗血栓療法、「胃生検時に休薬なし」は可能?』
http://www.m3.com/sanpiRyouron/article/129210/
『研修医諸君!
本音で「医道(いのみち)」について語ろう』
http://resident.minamitohoku.or.jp/i-no-michi.shtml
『Oriented Endoscopy-苦痛のない内視鏡-』
YoutubeでVide clipご紹介しています。http://www.youtube.com/watch?v=eYg8qkB-H2I
『Безболезненная эндоскопия Oriented Endoscopy(Russian version) 』
http://www.youtube.com/watch?v=OZJOaEeQnGA
『個人HP♪』
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/nishinon/
〒963-8563
福島県郡山市八山田7−115
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消化器センター長
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