(付:チャンネル桜の報道番組)
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昨年四月五日のテレビ番組「JAPANデビュー」は、日本の台湾統治史を、まるで中共反日史観のごとく、台湾人弾圧史として描くため、数々の歴史捏造、印象操作を繰り出したものだった。そこでこれを放送したNHKに対して、日本裁判史上最大の一万二千人もの原告が損害賠償を求めるのが「NHK集団訴訟」である。
その第一回公判が二月十五日午後三時より、東京地方裁判所の一〇三法廷で行われた。
原告側には高池勝彦弁護士など、良識派の弁護団が付いた。被告側も弁護団を雇ったが、もちろんその費用には国民から徴収した受信料を当てているのだろう。
この日は原告四人による意見陳述が行われた。
一人目は日本李登輝友の会の小田村四郎会長。番組は差別・弾圧を強調するために歴史捏造を行ったとしか思えないとした上で、日台離間さえ企図していたではないかと指摘した。
二人目は水島総・JAPANデビューを考える会代表。公共の電波で歪曲、捏造情報を流し、国民の意識に影響を及ぼし、国外に対しても歴史への誤認識をもたらしかねない不法行為に対しては、視聴料を払っていない者にも意見を言う権利があると主張し、自国の名誉のため一万人が立ち上がったのだと強調した。また動かぬ証拠を挙げながら「NHKの捏造行為の常習性」を明らかにして行くとの予告も。
次いで日本李登輝友の会の柚原正敬事務局長。「日台戦争」「人間動物園」なるものが番組の歴史捏造であることを克明に実証した。
最後は私、永山英樹が日本李登輝友の会理事、台湾研究フォーラム会長として行った。「匪徒刑罰令」の不公正な解説、「神社参拝強制」「改姓名強制」の事実捏造、「台湾人と国民党との衝突」の不正確な解説、「日本統治」に関する証言歪曲と印象操作について指摘した。
かくして一時間ほどでこの日は終了したのだが、あの番組のひどさをとことん語った一時間だった。一杯となった傍聴席の人々も、あの番組の犯罪性をあらためて痛感したようだった。被告側は番組内容で争うことを回避する構えに見える。
これほどの有害情報を国民に刷り込もうとしたNHKを罰せずして、一体何を罰すると言うのだろうか、と思った。
食品偽装事件も情報偽装事件と同質なのだが、マスコミがあまりこの訴訟に関心を寄せないのは、どこも同じような歴史捏造をやっているからだろうか。
たしかにこの訴訟は、NHKだけでなくマスコミ全体の在り方を問うものともなるだろう。
だから面白く意義深い展開となりそうだ。広く注目を呼びかけたい。
第二回は五月十四日、同法廷にて。
なお午後四時半からは七〇八法廷にて、チャンネル桜がNHKを相手取った名誉毀損訴訟の第一回公判も行われた。こちらは原告の準備書面の提出の確認などで、五分ほどで終わった。こちらも次回は五月十四日だ。
以下は産経新聞の記事。ちなみに「偏向番組訴訟」とあるが、原告側は「捏造番組」だと訴えている。
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「JAPANデビュー」偏向番組訴訟 台湾統治でNHK側は争う姿勢
2010.2.15 18:40
NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」の出演者などから番組内容に偏向があったと批判が相次いだ問題で、出演者の台湾少数民族・パイワン人や視聴者ら計約1万300人がNHKに計約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、東京地裁(岡健太郎裁判長)であった。NHK側は争う姿勢を示した。
また、原告側が意見陳述を行い、「台湾の日本語世代の人たちは、教育への貢献など日本による統治時代を高く評価している。(証言をねじまげた今回の番組は)公共放送として許されない」などとNHKの姿勢を批判した。
問題の番組は昨年4月5日に放送されたが、「日本の台湾統治を批判するため、出演者の証言をねじ曲げている」などと批判が集まった。
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以下はチャンネル桜の報道番組動画
【NHK集団訴訟】2月15日・第1回公判報告[桜H22/2/16]
2月15日に「NHK集団訴訟」の第1回公判が東京地方裁判所で行われました。原告代表として出廷された柚原正敬氏、永山英樹氏に加え、弁護団の高池勝彦弁護士、尾崎幸廣弁護士をお招きして、 NHKの対応や裁判の見通しなどについてお聞きしていきます。