【台湾を国連に】台湾の国際組織参画への切なる思い

【台湾を国連に】台湾の国際組織参画への切なる思い

台湾の声編集部 多田恵

 台湾の陳建仁・副総統は28日夜、「台湾聯合国協進会」(略称TAIUNA[The
Taiwan United Nations
Alliance]。理事長は蔡明憲・元国防部長)のチャリティーパーティーに出席し、同会の設立の意義を肯定するとともに、台湾が国際組織に関与したいという切なる思いを世界が耳にし、目にし、心から感じ、台湾の未来をより良くするために政府も共に努力すると強調した。
 副総統は、また、台湾がSARS(重症急性呼吸器症候群)のコントロールに成功した経験は、多くの国家から評価されているにもかかわらず、関連の研究報告をWHO(世界保健機関)に提供できないという現状は不合理であると指摘した。1996年以来、台湾が、国際医療および人道援助事業において60億米ドルを超す投資を行っているにもかかわらず、WHOが台湾に対し、WHA(世界保健総会)に参加するための席を用意していないことは、全世界の公衆衛生にとって大きな損失であり、台湾2300万の人民の医療人権における損失でもあるとした。
 副総統は、台湾には良質の自由・民主・人権・人道および法治といった世界に普遍的な価値に関わる経験があり、もし国連に加わることができれば、国際社会とともに、全世界をさらによくするために頑張ることができるとし、台湾聯合国協進会の設立は意味深いと語った。
 また副総統は、同会が毎年、宣伝チームを組んで世界各国を回り、国際社会に対し、台湾が正義・平和と博愛を求める国家であること、そして全世界が互いに助け合うことを望むという思いを伝えていることに触れ、9月に米国の下院議員スティーブ・シャボットが米国下院外交委員会で、台湾のWHO加盟に関わる決議案への支持を表明したことなども、同会の努力の成果を示すものだとした。
 台湾は国際参加において課題に直面しているが、我々は絶対に挫けない。政府は引き続き民間団体の力を結びつけ、国連に対し、台湾人民への不公平な待遇を改善し、また台湾人が国連機関を訪問ないし会議に出席する際に行われている差別的なやり方を止めるよう、声を大にして呼びかけると語った。
 副総統は、数日前に接見した国交のある国の国連大使たちが、引き続き具体的な行動で台湾を支持することを表明したと紹介した。台湾が積極的に「新南向政策」を進めることは、台湾が国連、国際民間航空機関(ICAO)、気候変動枠組条約(UNFCCC)といった重要な国際組織に参画する資格があると多くの人々に考えさせ、台湾の参加を望むようにさせる。副総統は、「好事魔多し(よいことには邪魔が入るもの)」であるが、「私たちが、努力努力に努力を重ね、頑張りに頑張りを重ねれば、台湾の未来はきっともっと良くなる」と締めくくった。
(台湾の総統府2017年10月28日日付の報道より抄訳)


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