平野久美子さんが、明日(5月9日)、都内・荻窪の「よみうりカルチャー」で台湾カルチャー講座
に出講、「将軍に謁見した原住民─浜田弥兵衛とシラヤ族」と題して話される。
公開講座のため聴講料は無料。講座の内容が興味深い。
現在、浜田弥兵衛(はまだ・やへい)の名前はほとんど忘れられている。江戸時代の初め、台湾
を統治したオランダ総督と戦って屈服させた貿易商だ。その戦いの最中、浜田はオランダの横暴を
時の将軍に訴えるため、台湾の原住民を生き証人として連れ帰って謁見させていた。日台間には、
こういう秘史ともいうべき歴史があった。
なお、本日5月8日は「アジアの歌姫」と言われたテレサ・テンの命日。平野さんはテレサ・テン
急逝の翌年(1996年)に評伝『テレサ・テンが見た夢─華人歌星伝説』(晶文社刊)を出版してい
る。
没後20年という節目の年の今年4月、大幅に加筆した増補版『テレサ・テンが見た夢─華人歌星
伝説』がちくま文庫から出された。単行本を出してから20年後に文庫で出版される話はあまり聞い
たことがない。本の生命力以外のなにものでもない。ぜひご一読を!
◆平野久美子著『テレサ・テンが見た夢─華人歌星伝説』(ちくま文庫、定価1,080円)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480432513/
◆将軍に謁見した原住民─浜田弥兵衛とシラヤ族【受講予約申し込み】
http://www.ync.ne.jp/ogikubo/kouza/201504-18010074.htm
17世紀の大都会江戸に台湾の原住民がやってきた! こんな話をするとだれもが驚くと思いま
す。台南県麻豆付近に住んでいたシラヤ族の一行が三代将軍家光に謁見した史実をご存じです
か? 「タイオワン」と呼ばれていた時代から日本と関係が深かった台湾。この講座では400年前の
知られざる歴史をひもといて、台湾原住民への理解を深めます。
・日 時:5月9日(土)13:00〜14:30
・会 場:よみうりカルチャー荻窪
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-7-1 荻窪駅ビル「ルミネ」6F
TEL 03-3392-8891 FAX 03-3392-8884
・講 師:平野久美子さん(ノンフィクション作家)
・参加費:無料