員に相当)選挙を、前回(2012年)と同様、同日実施を決めた。投票日は未定で、3月17日に開く
会議で決定する予定だ。現在のところ、1月16日の土曜日が有力視されている。
台湾紙が伝えるところによれば、中央選挙委員会は同日実施とする理由について「国民の期待、
社会的コストの節約、選挙制度の安定維持、国民の政治的参与の強化」の4つを挙げているという
(台湾国際放送)。
2012年のW選挙で敗れた野党・民進党は同時実施にもともと反対してきたが、驚いたことに、同
時実施は与党・国民党に有利と見られていたにもかかわらず、朱立倫主席が懸念を表明した。それ
も、民進党が指摘してきた理由とほぼ同じ理由だ。中央通信社が伝えているので下記に紹介した
い。
2016年の総統と立法委員選挙、同時実施へ 与野党から懸念の声も/台湾
【中央通信社:2015年2月13日】
(台北 13日 中央社)中央選挙委員会(選管)は12日、2016年に行われる予定の総統・副総統と
立法委員の選挙を同時実施すると発表した。具体的な日程については3月17日に開かれる委員会で
決定される。
与党・国民党の朱立倫主席(党首)は、中選会の発表について同日、総統当選者の当選から就任
までの期間が4カ月余りに及んでしまうとして懸念を示した。その上で、自身が訴えている議院内
閣制への移行について言及し、内閣制になれば同時選挙の確率は低くなると語った。
一方、最大野党・民進党の鄭運鵬報道官は12日、同党は選挙の同時実施の問題点を指摘してきた
が、現状では政党からの介入の余地があるとして、それを避けるために制度化をするべきだと訴え
た。
中央選挙委員会は同時選挙の実施について、市民の支持やコストの節約、投票率の上昇などを理
由に挙げているほか、政権運営への影響はないと強調している。
(葉素萍/編集:杉野浩司)