ラマ「平清盛」について、そのホームページでは皇室を「王家」とし、また「王家(天皇
家)の後継争いに始まった保元・平治の乱」などと記述し、天皇および皇室を貶める表現
だ、NHKは皇室を解体するつもりかなど、多くの心ある国民が非難の声を挙げた。
しかし、NHKは「頑張れ日本!全国行動委員会」(田母神俊雄会長)と「草莽全国地
方議員の会」(松浦芳子会長)が呈した質問状に対する昨年9月10日付の回答において「中
世史研究の歴史・学術分野では、当時の政治の中心にいた法皇・上皇を中心とする一族を
表現する上で<王家>という表現が使われています。また、当時の文献にも<天皇>と<
王>をほぼ同じ意味で使っているものも見受けられ、私どもも今回の大河ドラマではこの
言葉を用いることにしました」とし、訂正する必要はないと明言していた。
ところが、いつの間にか「王家」を「朝廷」に変えていた。以前は「主な人物関係」の
図表で「王家」と明記していたにもかかわらず、現在の「登場人物相関図」では「朝廷」
に訂正しているのだ。何とも姑息なNHKのやり方だ。
実は、NHK「JAPANデビュー」問題のときもまったく同じ手法だったことを思い
出す。番組に出演したパイワン族の高許月妹さんの名前を「高許月」としていたにもかか
わらず、裁判で私ども原告側の訴状でそのことを指摘するや、即座に指摘されたことを理
由に「高許月妹」と直してしまったのだ。
NHKは、番組放送直後の平成21(2009)年6月半ば、高許月妹さんが抗議書にその姓名
を明記し、名前まで入った印鑑を押しているにもかかわらず訂正しなかった。また、7月下
旬、本会とチャンネル桜のなどが連名で出した公開質問状でも名前の訂正を求めたにもか
かわらず、NHKは訂正する必要はないと突っぱねている。
しかし、裁判に訴えられると、裁判が始まる前にホームページの表記を「高許月」から
「高許月妹」に改めたのである。
このような姑息な方法を用いるNHKは、もはや公共放送を名乗るに値しない。
◇NHK大河ドラマ「平清盛」
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/pre/03/index.html
◇NHK大河ドラマ「平清盛」─登場人物 相関図
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/cast/