に抗議する国民大行動」が展開された。午前11時過ぎから行われたハチ公前での街宣、午
後2時からのリレートーク集会、そして4時半ころからの抗議デモには1100人を超える多く
の人々が駆けつけた。
このNHK抗議の「国民大行動」は東京ばかりではなく、青森、名古屋、豊橋、福岡な
どでも同時に行われ、台北でも行われた。
ハチ公前の街宣は当初、12時30分から行う予定だったが、11時少し前に左派系の団体が
占拠したと分かり、近くの宮下公園で緑の風船や旗などの準備をしていた水島総・日本文
化チャンネル桜代表をはじめとするメンバーは、急遽、日章旗や風船を持ってハチ公前に
駆けつけた。これで一気にテンションは高まった。
左派系団体を尻目に日の丸の旗などが林立する中、永山英樹・台湾研究フォーラム会長
が口火を切ってNHK「JAPANデビュー」の非を明らかにする。大型メガホン3台か
ら発する音量は左派系団体の街宣車の音量を圧倒し、続々と人が集まってくる。2番手の
柚原正敬・日本李登輝友の会事務局長、3番手の松浦芳子・杉並区議が話すころには十重
二十重に人垣ができ、水島氏が登壇したころには通行もままならないほどにあふれかえっ
ていた。
また、登壇者も「草莽全国地方議員の会」のメンバーが次々と駆けつけてマイクを握っ
てNHKに抗議。中には飛び入りで演説する方もいて大いに盛り上がった。
この勢いはリレートーク会場も同じで、200名の会場に入りきれず立見となり、中には
通路に座って登壇者の話を聞いていた。
リレートークは水島氏が司会をつとめ、小田村四郎、渡部昇一、田久保忠衛、田母神俊
雄、黄文雄、中村粲、永山英樹、佐藤守、井上和彦、林建良、西村幸祐、三輪和雄、柚原
正敬、河添恵子の各氏が次々と登壇した。そして柚原氏が「決議文」を読み上げ、満場一
致で採択された。
これだけでは終らない。最後に三輪和雄氏が登壇し「ここで帰ったら、トンカツ定食を
頼んで出てくる前に帰るのと同じ」と会場を笑わせつつ、シュプレヒコールを紹介。三輪
氏の先導で参加者全員が「NHKは捏造偏向放送をやめろ!」「NHKは台湾を騙して証
言を歪めるな!」「独裁国家中国の手先となったNHKを解体するぞ!」「国民を裏切る
NHKの受信料を拒否するぞ!」と力の限り声を挙げる。
リレートークで登壇した方々は自分の出番が終るや、デモ行進の集合地である宮下公園
に駆けつけ、ここでも演説。この勢いでデモ行進だ。
宮下公園でのリレートークからはメールマガジン「台湾の声」が詳しく伝えているので
下記にご紹介したい。またNHKに手交した「決議文」も紹介する。
昨日5月16日は、日本と台湾の心ある人々が結集し、NHK解体の第一歩を踏み出した
「反NHKデー」として、多くの人々の心に銘記されるだろう。
参加いただいた方々にこの場を借りて御礼申し上げるとともに、今後、NHKが謝罪放
送をするまで、NHKが「シリーズ・JAPANデビュー」を中止するまで、そして放送
法を改正して自由契約化するまで、この国民大行動が続くことを改めて訴えたい。
(編集部)
【5月16日 メールマガジン「台湾の声」】
【速報】NHK抗議の渋谷に1100人─NHK解体への第一歩
本日、東京・青森・豊橋・名古屋・福岡・台北でNHK「JAPANデビュー」の歪曲
反日報道に抗議するデモ行動が行われた。
ハチ公前での街頭宣伝では、渋谷の駅前は参加者で一杯になり、リレートークも200名
の会場が一杯になり、外に人があふれた。
田母神俊雄前航空幕僚長が登壇すると女性参加者らが携帯を取り出して写真をとってい
た。また台湾人作家の黄文雄氏や本誌の林建良編集長、日本李登輝友の会の小田村四郎会
長、柚原正敬事務局長、台湾研究フォーラムの永山英樹会長も登壇した。
宮下公園での集会も盛り上がった。NHKの問題に詳しい中村燦先生をはじめ、佐藤守
元航空自衛隊空将も挨拶に立ち、日航機墜落事故の際、NHKニュース9が、撮影後に当
時広報担当だった佐藤元空将補が訂正を求めた部分に関して「リハーサル」の部分を放映
するという信義違反を行ったうえ、最終的にはそれに関わったNHK職員が差出人を明記
せずに中傷暴言を書いた郵便物を送ってきたという。
本誌編集長・林建良は、付近一帯に響く声で、NHKは(1)親の世代の台湾人の、日
本人への思いを利用して反日番組を仕立て上げるという方法で、台湾人が大切にしている
ものを侮辱した。(2)当時ありもしなかった中国語を禁止したなどと表現して、むりや
り台湾を中国に結びつける陰謀に加担した。(3)NHKによれば台湾には日本統治によ
る「深い傷が刻まれている」一方で「親日的」だということだが、もし、NHKが伝えた
ような統治を受けたというのが本当であれば、それにもかかわらず親日的という民族がど
こにあるだろうか。台湾人を馬鹿にしている。自分は尊厳のある台湾人になりたい、尊厳
のある日本人でいてほしい、と訴えた。またNHKは、中国による洗脳のお先棒を担いで、
中国のチベット、ウイグル、台湾への侵略を支持している。このようなNHKを存続させ
てはならないと訴えた。そして、放送法を改正してNHKとの契約を義務でなくするよう
総選挙に向け国会議員に伝えていこうと呼びかけた。また台湾人教会の牧師をはじめ台湾
人クリスチャンたちも参加していることを紹介した。
また別の登壇者らによる「今日はNHK解体への第一歩、受信料支払いは犯罪への加
担」、「NHKは我々の金を使って我々に銃口を向けている」との指摘も印象的だった。
また、地方議員も多数参加した。瀬沼足立区議は修学旅行先に台湾を勧め好評だったと
いう話を紹介した。天目石要一郎・武蔵村山市議は、これが李登輝先生の思いが込められ
た日台の絆だと、台湾団結連盟から贈られたネクタイを示した。
永山英樹氏は、日本を知る台湾の老人たちは、シナによる台湾侵略の際に、台湾に手を
差し伸べてくれるのは日本だと期待していることを紹介し、日本がしっかりとする必要が
あると語った。台湾人の若者が結成した東京逆転隊も紹介を受けた。
また、選挙のためのスケジュールを切り上げて、小磯明都議も挨拶に立った。NHK問
題も座標軸が定まっていない日本の問題を反映している。反国家的放送を許さないと参加
者の決意を代弁した。青森、秋田からも参加者がいた。
東京ではデモ行進の時点で1100人が参加し、宮下公園からNHKの入り口まで、緑
の長い隊列が続いた。
デモ隊は、NHKの周りを時計回りに回り、一旦、代々木公園の脇の小さな公園で隊列
を解き、その後、反時計回りにNHKを取り囲んで手をつなぎ、特に職員の出入り口付近
では、個々のNHK職員に対して、問題提起を行っていた。抗議活動は午後7時ごろまで
続き、週末でにぎわう渋谷を歩く人々の関心も高かった。
終了間際に台湾から連絡が入り、NHK台北支局前でのデモ活動にも台湾人と日本人が
参加し、台湾の各メディアの注目と、TVBSが呼んだ警察が取り囲む中で抗議行動を行
ったという。
参加者の皆さん、高齢者や子供連れがいたにもかかわらず、長い距離を歩いてくださっ
てありがとう。そして、各地で共に声を挙げてくださった皆さん、ありがとう。今日はN
HK解体への記念すべき第一歩です。