念会」には安倍晋三・元首相をはじめ、小池百合子・衆院議員、西村眞悟・前衆院議員、
中津川博郷・衆院議員、田久保忠衛、金美齢、小田村四郎、岡崎久彦、渡部昇一、宮崎正
弘、石平、宗像隆幸、王明理、高山正之、山際澄夫、藤井厳喜の各氏など、総勢で250名ほ
どの方々が集まり、『哲人政治家 李登輝の原点』の出版をお祝いしました。
安倍元首相の来場は事前連絡なしの、まさにサプライズで驚きましたが、ご挨拶は今後
とも日台関係を密にしていきたいという趣旨の内容で、開会冒頭から大きな拍手が沸き起
こりました。金美齢さんのご挨拶は、これまでの黄文雄先生の歩みをしんみりと振り返り
つつ「黄文雄、あなたは今までよく頑張った」といささか涙声になって締め括り、安倍元
首相を上回るような万雷の拍手でした。金美齢さんの涙声、これもサプライズでした。
また、李登輝元総統から懇篤なビデオメッセージをいただき上映しました。李元総統は
スーツにネクタイという正装で、椅子に腰をおろし、いささか緊張しているような雰囲気
でしたが「『この本の中で私の頭の中が裸にされてしまったようで、いささか面映い』と
ありますが、そのとおりです」と述べ、またウィスキーのグラスを掲げ「一緒に乾杯しま
しょう」と杯を挙げられるなど、本書の出版を心から祝福されていました。
そこに花を添えていただいたのが、台湾から届いた心温まるご祝辞です。蔡焜燦・李登
輝民主協会理事長、黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席、羅福全・元台湾駐日代表、許世楷・
前台湾駐日代表からの祝辞は、それぞれに思いがこもり、会場をうならせました。本誌次
号で4方の祝辞全文を紹介の予定ですが、この4方からはお花も出していただきました。
会場にはその他にも、黄文雄氏の本を出版している出版社、在日台湾同郷会や台湾独立
建国聯盟日本本部からなど11基ものフラワースタンドが立ち並び、華やかさにあふれ、ま
さに壮観といっていい光景でした。
最後に藤井厳喜さんが万歳三唱を行いました。掛け声は「台湾独立、万歳」でした。黄
文雄先生も藤井さんも上着を脱ぎ、皆さんと一緒に、会場が一体になったような心地良さ
を残しつつ閉会を迎えました。