韓国が在韓米軍へ高高度防衛ミサイル(THAAD:サード)配備を決定したことによる中国国内
の対韓感情悪化により、中国における韓国人への物理的攻撃や脅威に対する懸念が高まったからだ
と報じられている。
韓国の「中央日報」は3月4日付の社説で「韓国に対する中国のTHAAD(高高度ミサイル防
衛)報復は度が過ぎる。……国交正常化25周年を迎えた韓中関係の惨憺たる現状だ」と嘆いてい
る。15日付のニュースでは、小・中・高生の「中国修学旅行が相次いで取り止めの動きを見せてい
る」と報じている。
また「聯合ニュース」も「中国では韓国車が傷つけられる事件も起きている。中国版ツイッター
『微博(ウェイボ)』に投稿された、破損した現代自動車の車」の写真を掲げ、やはり中国が高高
度防衛ミサイル配備に反発していることをその理由として挙げている。下記に紹介したい。
本誌3月17日号で、中国がアメリカや韓国の製品、台湾食品を不合格にしているのは「米国と韓
国はTHAAD配備、台湾は『92年合意』を認めないことで、その報復措置として不合格にしたと
いうのが実情であるように思えてくる」と書いたが、どうやらその疑念はさらに深まったようだ。
反韓ムードで安全懸念 中国への修学旅行取りやめ相次ぐ=韓国
【聯合ニュース(日本語版):2017年3月15日】
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2017/03/15/0800000000AJP20170315004800882.HTML
【大邱、釜山聯合ニュース】米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAA
D、サード)」の在韓米軍への配備に反発する中国で反韓感情が高まっていることを受け、韓国の
中学校や高校が安全を懸念して中国への修学旅行を取りやめるケースが相次いでいる。
南東部・大邱市の教育庁(教育委員会に相当)は15日、年内の中国への修学旅行を計画していた
高校7校のうち、4校が台湾や日本などへ旅行先を変更したと明らかにした。同庁は先日、「国内外
の不安定な情勢」を理由に、海外への修学旅行を中止または延期して生徒の安全を守るよう各学校
に勧告していた。
同じく南東部の釜山では、1学期中に中国へ修学旅行に行く予定にしていた中学・高校5校のうち
4校が日本やシンガポールなどに行き先を変更した。残り1校も、状況を見守った上で旅行コースを
変更するという。釜山市教育庁は1月、特別な教育上の目的がある場合を除き、できるだけ海外へ
の修学旅行を控えるよう各学校に要請していた。
西部の忠清南道でも、1学期中に中国へ修学旅行に行く予定だった小中高校20校のうち14校が中
国行きを取りやめた。ほかの6校も、別の国または国内への旅行先変更を検討している。
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