ロングランヒットとなった映画「台湾人生」の酒井充子(さかい・あつこ)監督の映画
「台湾アイデンティティー」が間もなく公開される。
「台湾アイデンティティー」が間もなく公開される。
今回の登場人物は“日本語世代”6人。本会理事の呉正男(ご・まさお)氏や台湾少年工
だった黄茂己(こう・もき)氏などだ。企画は片倉佳史(かたくら・よしふみ)氏。本会
会員はもちろん日台関係者必見の映画となった。
酒井監督は昨日、最後となった試写会で挨拶し「アイデンティティーというのは『居場
所』のような意味ですが、試写を観た方々と話していたら、自分のアイデンティティーが
分かってきたように思えた。でも、アイデンティティーという言葉にこだわらずに観てい
ただきたい」と述べた。
台湾の人々のアイデンティティーは未だ「台湾」に収斂していない。映画で取り上げた6
人の出演者たちが語る「台湾」も微妙に揺れている。しかし、ふるさととしての台湾への
思いは深い。この深さがアイデンティティーなのだろうか。酒井監督はアイデンティティ
ーを「居場所」と表現したが、居心地のよいところとも言い換えられるように思えてき
た。胸を張って「私は台湾人だ」「私は日本人だ」と言える、居心地のよい国にしなけれ
ばという思いにも駆られる映画だ。
映画「台湾人生」と同じように、7月6日、東京・東中野の「ポレポレ東中野」でロード
ショウーが始まる。以下は映画「台湾アイデンティティー」のホームページ。
◆映画「台湾アイデンティティー」
http://www.u-picc.com/taiwanidentity/index.html