趙氏は「日本蔡英文総統後援会を設立した理由とその目的」と題し、なぜ日本に蔡英文総統の後援会を設立したのかについて、その目的は「蔡英文総統の再任」以外にないと述べつつ、2011年と2015年にも同様な組織が設立されたことを振り返り、今回の総統選挙の意義について「自由民主か独裁かを選択する重要な選挙」と強調。
また、8月30日に産経新聞に掲載された趙氏へのインタビューで「アメリカにある『台湾関係法』のような、台湾との付き合い方を明記する法律をつくってもらうこと」と述べたのは、日本李登輝友の会が提唱している「日台交流基本法」の制定のことであると明確にしつつ、米国が中国に対して曖昧な態度を取っていないことに鑑み、日本もけっして中国に曖昧な態度を取らないようにと言及しました。
その点で、蔡英文総統が圧勝することで台湾人の意思を示して曖昧さを回避でき、いかな中国といえど容易に手出しはできなくなるだろうと述べました。
また、ソロモン諸島とキリバス共和国との断交は中華民国との断交であり、台湾とは関係せず、蔡英文総統再選後、中華民国は金門・馬祖に退場してもらいたいとも述べました。
会場には、小林正成・台湾独立建国聯盟日本本部顧問や東京外語大の井尻秀憲教授なども見えていました。
小林氏はかつて政治犯として台湾警備総司令部に収監されていたとき、9月8日に亡くなられた謝聰敏・元立法委員も服役しており、出獄時に謝氏の秘密メモを持ち出し、それがニューヨークタイムズに掲載されたことで謝氏の出獄につながるという体験の持ち主。セミナー終了後、中央通信社と自由時報の取材を受けていました。
講演の模様と小林正成氏へのインタビューを中央通信社と自由時報が報道していますので、下記に紹介します。
◆中央通信社:旅日僑領趙中正談總統大選 ●提防中國干預[9月22日] https://www.cna.com.tw/news/aopl/201909220185.aspx (●=竹冠に龠頁)
◆自由時報:保護台灣民主自由 在日僑領支持蔡英文連任[9月21日] https://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/2923022
なお、今後の台湾セミナーは下記の日程で開催の予定です。
・第50回台湾セミナー 日 時:10月26日(土)午後2時30分〜4時30分(受付開始:午後2時) 会 場:文京シビックセンター 3階 会議室C
・第51回台湾セミナー 日 時:11月30日(土)午後2時30分〜4時30分(受付開始:午後2時) 会 場:文京シビックセンター 5階 会議室A+B