25歳以下の男性読者を対象に無料配布されている「R25」(アールニジュウゴ 08.
02→08.08 第153号)というフリーマガジン(毎週木曜日に駅・コンビニ・書店・小売
店・飲食店などで無料配布されているリクルート発行の雑誌)で、本会理事の謝雅梅さ
んが「どうして台湾は、こんなに親日なんですか?」というタイトルの下、台湾の親日
について語っています。
メルマガ「台湾の声」では久しぶりに登場した「神奈川のOL」さんがこの記事につ
いて報告していましたが、ここではその全文をご紹介します。
「R25」には、昨年7月、台湾のビジネス誌「遠見」に掲載された「海外について台
湾人の見方に関する世論調査」も掲載していますが、この世論調査につきましては、す
でに本誌でも紹介していますので、謝雅梅さんの記事の後に再掲しておきます。
ちなみに、編集子は「日本は戦後、台湾に対して恥じるようなことばかりしてはいな
いだろうか? いつまでも親日だと思っていてよいのだろうか? アンケート結果ばか
りに喜んではいられないような気がした」という神奈川のOLさんの指摘に同感です。
台湾には日本語世代や哈台族などもいる一方、日本が中国へなびいている間に、どん
どん中国化=反日化しているのも現実です。
なお、「R25」(アールニジュウゴ)の名前の由来や配布場所につきましては、下
記をクリックしてください。 (編集部)
■R25
http://r25.jp/?vos=nr25ln0153001
一番、尊敬する国は日本!?
どうして台湾は、こんなに親日なんですか?
昨年、台湾の雑誌『遠見』が20歳以上の1000人にアンケートしたところ「一番尊敬す
る国」「一番移住したい国」などの筆頭に日本が挙げられたそうだ。そういえば以前、
台湾に旅行をした際に、現地で知り合った人に好意的に受け入れられ、台湾は「親日」
なんだと実感したことがある。でも、どうして台湾は親日なのだろう。産能短期大学講
師で『日本に恋した台湾人』などの著書で知られる謝雅梅さんにお話を伺った。
「やはり歴史背景は大きいですね。日本統治時代(1895〜1945年)、その目的はどうで
あれ、日本が台湾のインフラを整備したことは今でも高く評価されてます。72歳になる
私の父は、小学校4年生まで日本の教育を受けましたが、不思議と日本人に立ち居振る
舞いも似てくるんですね。いわゆる日本の頑固親父と一緒(笑)」
では、65年生まれの謝さんや若い世代にも親日派が多いのはなぜ?
「私の世代の場合、反日教育も受けましたが、父の世代からいい印象も聞いています。
日本のテレビ番組や雑誌なども昔からあって、よく見てました。今、20代くらいの若者
には、日本の音楽やファッション、マンガやゲームなどのサブカルチャーが人気です。
彼らの世代になると、もう日本との歴史をよく知らないんですよ。台湾も、日本のよう
にアメリカの影響は大きいんですが、やはり同じアジアの日本文化の方が肌に合う。こ
れは一過性の流行ではなく、親日感情は昔から繋がっているんです」(同)
確かにアジアのなかでも、日本はもっともサブカルチャーが発達した国ですよね。
「そうですね。文化は日本、経済はアメリカにもっとも影響を受けています。それに、
アジアのなかで経済発展を遂げた境遇も似ていますし、親近感があるんです」(同)
もちろん、過去の歴史評価も含め、台湾人のすべてが親日派というわけでもないだろ
う。しかし、せっかく高い評価を得ているのだから、それに恥じないお付き合いをして
いきたいものですね。 (須藤 鑑)
◆2006年(平成18年)6月29日発表 ビジネス誌「遠見」(グローバルビュー)による海
外についての台湾人の見方に関する世論調査結果
・移住したい国 1、日本(32.3%)、2、米国(29.1%)、3、カナダ(26.5%)
・最も立派だと思う国 1、日本(47.5%)、2、米国(40.3%)、3、中国(15.8%)
・旅行したい国 1、日本(52.7%)、2、米国(28.2%)、3、中国(17.2%)
・留学したい国 1、米国(50.0%)、2、日本(31.3%)、3、英国(26%)
(アンケート対象:20歳以上の約1000人)
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