文・次期総統と会談、沖ノ鳥島沖で違法操業していた台湾漁船が海上保安庁によって拿捕されたこ
とを巡って、「早期収束を目指すことで一致」したという。毎日新聞の記事を下記にご紹介した
い。
同議連事務局長の秋元司・衆議院議員は、自身のフェイスブックで「日台間の足元の問題は、こ
れまで築き上げてきた信頼関係を基に話し合いで解決していこうと、意見交換出来た」と述べ、会
談がいい雰囲気の中で行われたことをうかがわせる。
なお、沖ノ鳥島を巡って、台湾の中央通信社は「亜東関係協会の蔡明耀秘書長が、台日で協議を
行うか、第三者(国)に調停を依頼する方法があるとの考えを示した。その上で、最も影響力があ
るのは米国だが、協力を得られるかは分からないとする一方、この問題で中国大陸と連携すること
はないと強調した」と伝えている。
漁船拿捕、早期収束で一致 次期総統と自民議連会談
【毎日新聞:2016年5月5日】
【台北・鈴木玲子】今月20日に台湾総統に就任する民進党の蔡英文次期総統は5日、訪台した自
民党の「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の岸信夫衆院議員らと台北市の民進党
本部で会談した。沖ノ鳥島(東京都)周辺海域で海上保安庁の巡視船が台湾漁船を拿捕(だほ)し
たことに台湾・国民党の馬英九政権は反発しているが、会談で双方は、早期収束を目指すことで一
致した。会談後、岸氏が報道陣に明らかにした。民進党側はこの件を発表していない。
馬政権が派遣した巡視船など2隻は6日に沖ノ鳥島の排他的経済水域(EEZ)に到着する見通
し。軍艦も同海域に向かわせている。台湾紙は、さらに最大級の巡視船も増派したと報じた。
岸氏らは6日に馬総統と面会する予定。蔡氏との会談では、蔡政権発足後の日台関係の促進など
でも意見が交わされた。