林建良氏が岐阜李登輝友の会の日台新時代フォーラムで獅子吼

昨日、岐阜市内のグランヴェール岐山(ぎざん)において、日本李登輝友の会岐阜県支
部(村上俊英支部長)が第1回日台新時代フォーラムを開催、林建良氏(本会常務理事、
メルマガ「台湾の声」編集長)が「日本よ、こんな中国とつきあえるか?」と題して講演
した。会場には愛知李登輝友の会の重冨亮支部長や服部守孝幹事、鈴木方人幹事、滋賀李
登輝友の会の竹市敬二支部長、台湾研究フォーラム関西講演会の近藤和雄氏など、遠方か
らの参加者も含め80名ほどが詰めかけた。

 東京は氷雨そぼ降る一日だったが、岐阜は朝方の雨も上がり、真っ青な青空が広がる冬
晴れで、心地よい陽射しが降り注ぐ一日だった。折しもこの日は第28回全日本実業団対抗
女子駅伝競走大会が行われていて、JR岐阜駅前を選手たちが駆け抜けて行く光景も見ら
れた。

 定刻の午後2時半、村上支部長が開会の挨拶。12月でもあり、4月26日に日本李登輝友の
会の17番目の支部として設立されたことや、6月の台湾研修ツアー、外登証問題への取り
組みなどを織り込んでこの年を振り返った。

 次に本部の柚原正敬常務理事・事務局長が来賓として挨拶。外登証問題の由来やなぜ改
正しなければならないのかなどを説明し、署名活動の展開を要請した。

 引き続いて、来春、台湾に帰国する岐阜大学大学院に留学中の黄慈[女亭]さんが、留
学前と留学後の日本の印象などについて語った。

 台湾の教科書には日本のマイナスばかりかいてあったが、おばあちゃんからよく日本時
代のことを教えてもらい、そのため、小さい頃から日本という国や日本人に対して清潔、
礼儀正しい、誠実、プライドが高い、誇りを持つ人々というイメージを持っていたことを
紹介。ところが、来日してみると、電車に乗るとき見たホームの床に座り込んだ高校生達、
電車の中で化粧する女性たち、席を譲れない若者たちにびっくり。

 しかし、日本の大学生たちが台湾に行って統治時代の台湾を知り、日本人が台湾人に尊
敬されていることを知り、自分が日本人であるという自信や誇りを持つようになったこと
を紹介、台湾にとって日本は兄貴のような尊敬している存在なので、これからの日本は昔
の日本の精神、文化、歴史を大事にして、今よりもっともっと強くなって自信や誇りを持
って欲しいと締めくくると大きな拍手がわき起こった。

 いよいよ、林建良氏の登壇。

 台湾人と中国人はどう違うのかを話し合いたいと切り出した林氏は、黄慈[女亭]さん
の話にふれつつ、台湾はなぜ親日的なのかについて、「台湾人がバカなのか、日本時代が
よほど良かったのかのどちらか」と会場を笑わせつつ、中国人の本質について「中国は穏
やかになった」という、産経新聞に載った某外交評論家の評価を紹介。「中国人は手で人
間を食うことから、ナイフとフォークで食うようになっただけ」とバッサリ。

 また、1994年に起こった千島湖事件やメラミン事件、北京オリンピックの食事などを
例に引きつつ、命に対する考え方がまったく違うのが台湾人と中国人であり、「ニュース
として広がらない限り隠し続けるのが中国人」と喝破。

 日本李登輝友の会についても触れ、この会が決して李登輝のファンクラブではないこと
を強調し、台湾問題を通じて日本を変えるグループであると説明した。

 講演後の質疑応答では、台湾国内の外省人と本省人は大同団結できるのか、蒋介石の評
価はどうか、中国国民党の党員優遇策をどう思うかなどの質問が次々と飛び出し、林建良
氏がそれに対して丁寧に説明した。中でも、外省人と本省人の大同団結について、李登輝
元総統が外省人を台湾化したが、陳水扁政権になって逆に外省人を中国にを頼るような方
向に追い詰めた。しかし、台湾は人種に寛容な特性を発揮して大同団結しなければならな
いという説明が印象的だった。

 その後、村上支部長夫人から花束の贈呈が行われ、最後に高井重治副支部長が外登証問
題に取り組むことを宣する閉会の挨拶を述べ、盛会裡に第1回日台新時代フォーラムを終
えた。                                (編集部)