東京都における4度目の緊急事態宣言実施前日の7月11日午後、国分寺市のリオンホールにて日本李登輝友の会東京多摩支部設立総会および記念講演会が行われ、約40名が出席した。
設立総会では、規約・事業計画・予算案のほか、準備会委員長を務めた坂口隆裕を支部長とする役員人事が承認され、日本李登輝友の会の30番目の支部が正式に設立された。
設立総会では、松本洋平・衆議院議員(東京19区)が挨拶に立ち、「台湾は大変重要な友人。台湾の皆さんの平和と安定を守っていかなければならないと強く感じている。日本李登輝友の会東京多摩支部が、台湾、李登輝先生のことを考えることを通じて私たち日本人自身への理解を深めていくことに貢献するよう期待する」と述べた。
記念講演会では、日本李登輝友の会副会長でもある、辻井正房・支部相談役の開会挨拶のあと、祝電が披露された。
長島昭久・衆議院議員(東京18区)は、「李登輝先生と約束した日本版台湾関係法制定および日台の安全保障協力の推進は道半ば。台湾の独立を確保すべく努力したい。日本李登輝友の会東京多摩支部が、多摩地区における日台友好の架け橋となるよう期待する」。
日本李登輝友の会北海道道央支部の菅原洋支部長より、「ともに日台親善に尽くしてまいりましょう」とのメッセージが寄せられた。
また演奏を前にしてピアニストの竹内直子氏も登壇し、これまで台湾を14回も訪れたと述べた。
竹内氏(ピアノ)は澤田将弘氏(ベース)とともに「Formosa Verde」(フォルモサ・ヴェルデ)を披露した。出席者は李登輝先生と台湾に思いを馳せ、日々緊張を強いられているコロナ禍で癒しを得たことであろう。
記念講演は、日本李登輝友の会会長でもある渡辺利夫先生に「後藤新平の政治的リーダーシップ─コロナ禍の中で」という題でお話しいただいた。日清戦争帰還兵へのコレラ検疫事業に際し、児玉源太郎が後藤新平に大胆に権限を委ねたこと、また、不平に対する対処などについて紹介があった。また、現在の日本では国家の緊急事態に対する法制に不備があるという指摘があった。その後、熱い質疑応答が交わされ、お開きとなった。新型コロナ感染拡大防止の観点から、懇親会は行われなかった。
講演会の部は、Microsoft Teamsによってオンライン配信も行われ、台湾からのアクセスもあったが、アクリル板に隔てられたためか、音響が今後の課題となった。東京多摩支部では当日撮影の写真、Microsoft Teamsによる配信の録画、司会台からのICレコーダーによる録音を組み合わせた動画を本日27日、Youtube(ユーチューブ)チャンネルで公開した(※1)。動画には、竹内直子・澤田将弘の両氏による「Formosa Verde」の演奏および渡辺利夫先生の講演が含まれている。質疑応答は含まれていない。また、竹内直子氏もピアノを演奏する手元から撮影した録画を編集した動画を本日、Youtubeで公開した(※2)。
令和3年7月27日
日本李登輝友の会東京多摩支部
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