【本会ホームページ「お知らせ」:2015年6月1日】 http://www.ritouki.jp/
現在、訪米中の民進党総統候補・蔡英文主席による、両岸関係について「現状維持」との主張に
対し、民進党内からも「曖昧だ」との批判が出ているが、29日夜、台北市内のホテルで台湾団結連
盟の募金パーティに出席した李登輝総統は「どこが曖昧なのか」と蔡主席の主張を支持した。
李登輝総統はメディアからの「蔡英文主席の『現状維持』が曖昧だという批判について・・・」
と問われると「どこが曖昧なのか。そもそも現状を維持するということはどういうことか。台湾は
台湾、中国は中国だ。それぞれ中華民国と中華人民共和国を維持すればいい、それこそが現状維持
だ」と答え「批判している人間は頭が悪すぎる」と非難した。
さらに「米国も日本も、台湾との関係が密接な自由民主国家だ。訪米して高官と意見を交わすの
もいいことだ。相手が『現状維持』について説明を求めてきたらきちんと話せば済む話しだ」など
と述べた。
李登輝総統は両岸関係の「現状維持」という状況について、先月行われた第23回・日本李登輝学
校台湾研修団(本会主催)の講演でも、「『現状維持』は中国からの離脱の始まり」と述べるとと
もに「台湾と中国の間の現状維持は『静態的』ではなく『動態的』。現状維持していることそのも
のが台湾と中国は別個の存在ということを示している」などと話していた。