を訪れ、愛知和男衆院議員と会ったようだ」と、ホテルの実名入りで報道したことで混乱
が広がった。日本のメディアには一切報道されなかったので大きな被害はなかったが、本
会へは問い合わせが続いた。
結論から言えば、李登輝前総統は来日などしておらず、訪問したのは蕭万長・元行政院
長だった。詳しくは下記の報道をご覧いただきたいが、混乱の原因は宿泊したとされるホ
テル側の証言で、「李前総統をテレビで見たことがあるし、背が高いので一目で分かった
」という発言が記事に信憑性を与えてしまったことだ。
李登輝前総統ご夫妻が単独で、それもSPもなしで来日されることはあり得ないことだ
し、ましてやその日は発熱で台北市内の病院に入院された日だったので、来日される訳が
ない旨を説明し、入院先への確認と出国記録に当たって欲しい旨を台湾のメディアにはお
願いした。
しかし、そのような個人情報をメディアに洩らしたホテル側に対して本会としても抗議
すべきと判断し、昨日、柚原事務局長が抗議の電話を入れた。
電話に応対したのはホテルの支配人だった。状況をよく把握していない様子だったので
ホテル側の発言が混乱に拍車をかけたことやこれまでの状況を説明すると、支配人もよう
やく事態の深刻さが呑み込めたようで、平身低頭「ご迷惑をおかけしました。重々反省し
ています」とのことでした。
では、ホテル側がなぜこんな発言をしたかというと、シークレットの指示がなかったこ
と、SPがついていなかったことで、要人ではあっても話して大丈夫と判断したそうであ
る。しかし、「李前総統をテレビで見たことがあるし、背が高いので一目で分かった」と
の発言は致命的で、ましてや一国の元首を務められた方が、いかにお忍びとはいえご夫婦
だけで、SPも付けずに来日すると考えるのは早計であり浅はかなことと言うしかない。
支配人は「以後、十分気をつける」と約束してくれ、また、救われたのは「私も李登輝
先生の来日を楽しみにしていました」との発言で、本会のホームページも見ているそうで
ある。 (編集部)
【中国】李登輝氏、仙台に現る? メディア混乱「温泉滞在か」
【5月9日 サーチナ・中国情報局】
「奥の細道」ゆかりの東北地方などへの訪問に意欲をみせている台湾の李登輝・前総統
に関して、8日付の中国新聞社は「仙台の奥座敷として名高い秋保温泉を4月18日に訪れた
と台湾メディアが報道した」と伝えた。李・前総統は同時期に体調を崩し、19日から台北
市内の病院に入院したと報じられてきたことから、台湾メディアでは混乱が広がった。
中国新聞社によると、台湾メディアは李・前総統が滞在したとされる秋保温泉の旅館に
取材を行ったという。李・前総統の一行は約30人からなり、愛知和男衆議院議員も同行し
ていたとしている。
旅館関係者によると、李・前総統をテレビで見たことがあるし、背が高いので一目で分
かったという。さらにこの関係者は「大半が台湾からの客で、流暢な日本語を話していた
」「部屋の予約は李・前総統の名義ではなかった」と話している。
愛知和男衆議院議員の事務所では「18日に台湾の蕭万長・元行政院長(写真)と秋保温
泉で会ったが、李・前総統とは面会していない。全くの人違いだ」とコ メントしている。
また李・前総統が同時期に来日していたかについては「そのような話は聞いていない」と
回答している。(編集担当:菅原大輔)
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