【7月27日 メルマガ「台湾の声」ニュース】
李登輝・元総統(元大統領)は7月26日、基隆で開かれた「国是講堂」で講演し、
「脱古改新」を呼びかけ、「一つの中国」の束縛からの脱却を訴えた。
李元総統は、台湾は数百年間ずっと外来政権に統治されてきたが、1996年に台湾では
じめて国民による直接選挙で総統(大統領)を選んだことにより、正式に外来政権の統
治から脱却したとの認識を示し、「台湾に住む2300万人は台湾に来た時代を問わず、こ
の土地(台湾)にアイデンティティーを持つべきだ」と呼びかけた。
李元総統は「台湾を日本が放棄したとき、中国に引き渡すとは明示していない」と強
調し、「一つの中国」や「中国の法的統一」という束縛からの脱却を訴えた。さらに、
李元総統は「再びブルーとグリーンの対決に陥ってはならない」と述べ、台湾の民主自
由の体制と価値観を守ってこそ、『一つの中国』の影から脱却できるとの考えを語った。