報道によれば、鼻腔から出血していましたが、搬送途中で血は止まり、容体は安定しているものの、神経外科の集中治療室に入り今後3日間は脳や肺の状態を密接に観察していくと伝えられています。下記にもっとも新しいニュースをご紹介します。
高齢者になると自宅で転倒して大腿骨など足を骨折することがよくあります。本会の初代会長だった作家の阿川弘之氏がそうでした。娘さんの阿川佐和子さんによると、自宅で転んで頭を打ったり、誤嚥性肺炎を起こしたりしたため、2012年初めより都内の老人病院へ入院したものの、入院してから大腿骨を骨折してほとんど寝たきりとなり、だんだん体力が衰え、食欲も落ちてきて、2015年8月3日、帰らぬ人となりました。
李登輝元総統の今後が心配ですが、転倒して額を打った程度ですみ、骨折しなかったのは不幸中の幸いと言えるかもしれません。
本会の理事や会員の方々などから心配とお見舞いが寄せられています。ありがとうございます。台湾側とも連絡を取り、ご本復を祈りつつ今後を見守りたいと思います。
————————————————————————————-李登輝元総統、ICUに入院 容体安定も状態を観察【中央通信社:2018年11月29日】
(台北 29日 中央社)自宅で頭部を打ち病院に運ばれた李登輝元総統(95)の主治医は29日午後、李氏の容体は安定しているものの、高齢でリスクが高いため、神経外科の集中治療室(ICU)に入院させたと明らかにした。今後3日間は脳や肺の状態を密接に観察していくとしている。
李登輝弁公室によると、李氏は同日午前、台北市の自宅で転倒して額の正面を地面に打ち付け、救急車で同市内の病院に搬送された。鼻腔から出血していたが、搬送途中で血は止まったという。少なくとも3日間は入院し、容体を観察する。
主治医の陳雲亮医師によれば、李氏は高血圧や心臓病、糖尿病を患っており、日常的に服用する薬には血液を固まりにくくする薬も含まれる。そのため、頭を打った後は出血のリスクが高まる恐れがあると懸念を示した。陳医師は、李氏の薬を点検、調整している最中だとし、最も適切な処置を行うと強調した。
(張茗喧/編集:名切千絵)